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「福島泰樹・短歌絶叫コンサート」に、90余人が熱中3時間! 

2011年07月29日 | 哲学カフェ




 24日、信毎「斜面」に掲載された「福島泰樹・短歌絶叫コンサート&講演」は、当日の入場者17人を含め90余名の参加をいただき盛況に開催されました。
 第1部の講演「立松和平のこころ」では、歌集「バリケード・一九六六年二月」の全共闘文学以来の付き合いから、「遠雷」が芥川賞に落選した折のエピソード、盗作問題の真実、3・11東北大震災にいなかった損失、田中正造と良寛の遺作を残して逝った親友・立松との40年の歳月を熱く語りました。
 第2部の談話会は、「遠雷」で立松を作家デビューさせた河出書房新社の元編集者・長田洋一さんを交え、聴講者と活発に意見交換。
 そして第3部「短歌絶叫コンサート」は長野市初公開! 中原中也・岸上大作・寺山修司・宮沢賢治・特攻隊手記・村山槐多・清水昶・立原道造、アンコールで立松和平の世界を絶叫。
 アンケートには「初体験・ショック・涙・熱い汗」「「真なるものに出逢えました」「時代を越えて改めて人間の生き方を考えさせられた」「福島パワーに吸い込まれました」「素晴らしかった」「心揺さぶられました」「長時間楽しいひとときでした」etcと感動の声が寄せられました。 
 中原中也の末弟・伊藤拾郎さんは「詩の朗読がなぜにおもしろくないのか。第一、ピアニッシモがない、フォルテがない、クレッシェンドがない。自分がその詩を理解するためだけに読んでいる。そしてその声に、詩を表現する音声とビブラートがない。素朴な身振りさえもない。それに比べて、福島泰樹の絶叫には、いま言ったようなことが大体、全部入っている」と。まさしくその通り。福島さんの肉体からほとばしる “言霊の力”が会場に集った90余人を圧倒した3時間でした。(matsubara)