創立15周年記念哲学カフェ《対談と談話会》のごあんない
[講師プロフィール]
高橋源一郎(たかはし げんいちろう)氏
1951年広島県尾道市に生まれる。小説家。明治学院大学国際学部教授。1981年、『さようなら、ギャングたち』でデビュー、「群像」新人長編小説優秀賞受賞。88年、『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞受賞。2002年、『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞受賞。12年、『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞。他に『官能小説家』『君が代は千代に八千代に』など多数。小説、文芸評論の他に、詩、翻訳も手掛け、また、競馬評論家、ラジオ、TⅤなどでも活躍。日本を代表するアヴァン・ポップ文学の担い手としても注目されている。
島田雅彦(しまだ まさひこ)氏
1961年東京都に生まれる。作家。法政大学国際文化学部教授。84年東京外国語大学外国語学部ロシア語学科在学中の83年、『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー。92年、『彼岸先生』で泉鏡花文学賞を受賞。2006年、『退廃姉妹』で伊藤整文学賞を受賞。08年、『カオスの娘』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。他に『天国が降ってくる』『自由死刑』など多数。小説の他に、戯曲、オペラ台本、随筆、作詞、作曲など幅広く活躍。奇抜な語彙を用いつつ、軽妙な筆致の作風で、新世代の作家として注目されている。
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高橋源一郎さんがNHKラジオの「すっぴんと」いう番組に出演されていて、なかなか面白いですよ」との情報をいただき、4月19日(金)朝ドラ「あまちゃん」を見ず、ラジオに耳を傾けました。
この日のテーマは「初恋の思い出」。初めて肉声を聞きましたが、軽妙なトークとセンスの良い音楽が流れ、「源ちゃんのゲンダイ国語」のコーナーでは、高橋さんが読み解く言葉の秘密が溢れていました。
近著「国民のコトバ」(毎日新聞社)を読みましたが、「萌えな」「官能小説な」「相田みつをな」「VERYな」「洋次郎な」「オトナな」など、どの章も「日本語を読む」ことを生涯のテーマとしてきた“高橋ワールド”に、すっかり魅せられ一気に読みました。
島田雅彦さんとの対談、長田洋一さんとの談話会を、今からワクワク楽しみにしている私です。(責任担当者)