NPO・999ブログ    本を読んで 考える力を養おう

「自分のできることを できる時に できる処で」
市民的知性の地平を拓くNPOふおらむ集団999

岩手県山田町からお礼の手紙

2012年01月31日 | 古本市場
2011信州岩波講座開催に合わせて、古本市場を開催して得た6万円を岩手県山田町に11月に贈りました。この事業は、山田町が希望する岩波書店の図書を贈るもので、4つの保育所に61冊が届けられました。
1月26日に山田町長の沼崎喜一さんからお礼の手紙が届きました。
概要・・・未曾有の震災から10ケ月、昨年8月31日には最後の避難所を閉鎖し、避難者の応急仮設住宅への入居が完了した所ですが、このような中、皆様からは心温まるご支援や激励を賜り、おかげさまで被災者も少しずつではありますが自立に向けた第一歩を踏み出すことができました。・・・・・当町の被災状況、、、、死亡者数 735人(内認定死亡者203人)安否不明者8人家屋倒壊数3351(全壊、大規模半壊、半壊、一部損壊)被災率55.6%
応急仮説住宅46団地 1940戸、入居者4740人

私たちがお送りしたものは、わずかばかりではありますが、大勢の善意が詰まっています、児童の皆さんがこの本を読んで元気になってくれることを願っています。

私の読後感  井上ひさし『一週間』(新潮社 1995円)

2012年01月27日 | おすすめ本

 昭和21年(1946年)の旧ソ連ハバロフスクの早春。場所は日本軍人の捕虜収容所。主人公は、ロシア語も理解する一兵卒の日本人捕虜。実は国内にいたころは、地下活動で1年間獄中も経験する筋金入りの強者である。
 主人公がやはり囚われの身の日本人医師から、「レーニンの手紙」なるものを預かったことから事件がはじまる。その間、1週間の月・火・水・木・金・土・日の出来事として小説ができている。先年惜しまれて亡くなった井上ひさし氏の「最後の長編小説」と帯のコピーに書いてある。
 小説のおもしろさは、「虚実皮膜」という。有名なスパイMまでからませて、その上レーニンの「裏切り」の手紙とう道具立てを用意する。しかも井上氏の筆である。おもしろくないはずはない。とりわけボクは、『日本海軍はなぜ過ったか』(岩波書店)を併読したので、日本軍隊の虚妄を垣間見て興味は倍化した。とても近ごろの芥川賞に代表される「半径5メートル内の小説」では味わえない社会性の醍醐味である。
 ただ、同氏の『東京セブンローズ』でもそうだったが、後半「木曜日」以降は、無理に戯作の運びにもっていっているように読めて、ボクにはちょっと残念だった。「虚」が勝ち過ぎてしまうのである。(999同人)

私の読後感『僕のお父さんは東電の社員です』

2012年01月22日 | おすすめ本
 「3.11後を生きる」が、日本に住む人々の、今年の大きなテーマであるという。どう生きるか。みんな変わらなければいけないという。どう変わるか、何を変えるか。自分の来し方を思い、行く末に思いをはせる。
 そんな時、映画監督の森達也さんが著作、毎日小学生新聞編集になる『「僕のお父さんは東電の社員です」小中学生たちの白熱議論! 3.11と働くことの意味』(現代書館 1470円)を読んだ。そして考えた。
 テレビに出るエライ評論家先生などから「被告」とまでののしられる東電にも、普通の社員がいて、お父さんお母さん、あるいはお兄さんがいて「生活」している人たちがいるのだ。もちろん原発事故の福島の現場で頑張っている関係の人びともいる。
 今年から、自分と異なる考え方や立場の人の「なぜ」に考えを及ばせながら、本を読んだり文章を書こうと思う。(看雲想居士)

健康を考える

2012年01月21日 | おすすめ本
皆さん健康に自信がありますか

内場先生という現代の赤ひげ先生ご存知ですか

 長野県の山村の診療所の先生です
このほど(糖尿病で寝たきりにならないための血管マネージメント)という本を
光文社より発行しました。1400円です。5万部ほど既に売れている人気本です。
この本読むと難しいことしなくてもたった3つの実践をすれば健康でいられることが分かります。
 是非本屋で覗いてみてください   秀一