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【071027】オオカミの尿効果上々 仙台の農家、猿害対策実験

2007年10月27日 | 獣害-対策:忌避
 サルが農作物を食い荒らす被害の続く仙台市太白区秋保町地区で、農業佐藤昭夫さん(68)がオオカミの尿を入れたプラスチック容器を畑に置き、サルを撃退する実験をしている。尿のにおいでオオカミが近くにいると勘違いさせ、畑に近寄らせない作戦。今のところ効果は上々で、市は「継続的な効果が確認できれば、有効な手段になる」と期待しながら見守っている。

 米国で飼育されているハイイロオオカミの尿で、独特のにおいがする。輸入品などを扱う青葉区の業者から「米国ではシカに効果があり、サルにも効くのではないか」と、無料で譲り受けた。
 実験は8月下旬に開始。50ミリリットルの容器に入れ、畑の周りに5―10メートル間隔で置いた。サルは畑に近づくものの、中に入って来なくなったという。

 佐藤さんの畑は毎年、キノコやトウモロコシ、枝豆などの作物がサルに食い散らかされ、数十万円の被害を受けている。打ち上げ花火で脅かす方法も試したが、一時的に逃げるだけで、効果がなかった。
 仙台市によると、秋保地区など市西部のサルの被害は増加傾向で、2006年は308件、約170万円の被害が出た。西部には9グループ、約600匹が生息している。

 佐藤さんは「多くの農家がサルの被害に悩まされている。効果が確認されれば、周りの人にも勧めたい」と語る。
 市農業振興課の菊地利裕課長は「サルは学習力があるので効果がどれだけ続くのかが課題。サル対策の『特効薬』が見つからない中、実験の結果に期待したい」と話している。
(宮城県)

河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2007/10/20071027t13029.htm

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