オーロラについて、
その美しさと神秘に魅了され、過去数回鑑賞に出かけたことがありますが、特に興味深かったのは、オーロラの音を聞いたことです。これについては
「科学的根拠が乏しい」とか「気のせい」などと言われながらも長い間論争となっているようですが、今日偶然にその関連記事を見つけたので紹介したいと思います。
BBCサイト The people who claim to hear the Northern Lights
私がその音を聞いたのは、初めてオーロラを観た2006年9月のことで、場所はフィンランドのルオストというところです。 9月22日の夜、まだオーロラという
ものがどのような見え方をするのかも分からず北の空を見ていたところ、地上に近い空が何となく薄緑に光り始めたような気がして、カメラで試写をしたところ、
初めての者でもわかるその姿が写っていたため、急いで外に出て撮影と観望を始めた時に、北の空に緑色の炎のような光が立ち昇り始め、それが急速に明るく
なり、同時に「シュー、シュー」と配管からガスが漏れるような音が聞こえました。 私としては、錯覚ではなく確かに聞いた。
初めて体験する激しいオーロラの動きと音に、感動というよりむしろ恐れを感じました。 それ以来数回渡欧していますが、音を聞いたのはこの時だけです。
(以下英文は記事より引用 : Quoted from the article)
aurorae most commonly took place 100km (62 miles) above Earth, and very rarely below 80km (50 miles).
This suggested it would be impossible for discernible sound from the lights to be transmitted to the Earth's surface.
オーロラは高度100Km(低くても80Km)で起こる現象であり、そこから地表まで音が届くのは不可能、と考えるのが普通なのかもしれませんし、また
Sir Oliver Lodge, the British physicist involved in the development of radio technology, commented that auroral sound might
be a psychological phenomenon due to the vividness of the aurora's appearance
オーロラの出現の鮮やかさによる心理的現象によるものかもしれない、と考える科学者もいるようです。
私の場合、生まれて初めて見たオーロラでその音を聞いたのでその考え方も分かる気がします。
ただ、確かに私は オーロラがまさに激しく踊り始める時に「シューシュー」という音を聞いていて、それは今でも鮮明に覚えています。
さて真相はどうでしょうか。。
下の写真は、その音を聞いた時のオーロラです。(2006年9月22日 フィンランド ルオストにて撮影)
DATA 2006/09/22 22h34m Nikkor14mmF2.8 D50 22sec ISO1600 Luosto in Finland
今コロナ渦により、海外との往来は非常に制限されており、勿論オーロラ鑑賞も例外ではありません。 旅行する際に(殆どが個人旅行)丁寧に
コーディネイトしてくださった旅行会社の方、現地でお会いしたホテルやお土産屋さんやレストランの人たちなど、とても言葉では表せないほどの
ご苦労をされている最中だと思います。
日本の飲食業界の方たちもそうですが、影響を深く受けている人たちのために一日も早いCOVID-19の沈静化を心から祈ります。