あれから１年

　去年の１月31日は、約20年間過ごした関東での生活を終えて故郷の福岡に戻った日でした。「もうあれから１年経つんだ。」と感慨深いですね。

　今だから話せますが、福岡に向かう新幹線の中では、新たな生活に対する期待感よりも不安感の方が大きくて、いつもは寝てしまう私が一睡もせずに博多駅に到着した事を今も覚えています。ポジティブシンキングを心がけている私でも、なんだか負け犬のような気分になっていましたね。心のどこかに「都落ちしちゃったよ。」と言う感覚があったんでしょうね。

　結局、約20年振りに過ごした福岡の生活の中で、色々な選択肢の中から色々な選択を行なって、結果として2011年１月31日の私は埼玉の地に立っています。

　違う選択を１つ下していただけで今の私はなかったので、「人生って面白いなぁ。選択の繰り返しだよ。選択次第で人生が全く違うよ。」としみじみ思っています。福岡や長崎や愛媛で暮らす選択から漏れた事で埼玉と言う選択肢が浮上しましたからね。運命って偶然なのか必然なのか判りませんね。


　さて、この１年間では様々な出来事がありましたが、一番の収穫は親の信頼を得た事ですね。

　福岡に戻った当初は喧嘩ばっかりしていましたが、約20年振り（社会人となった私と暮らすのは初めて）に一緒に生活をする事で私の言動に日々触れて、私が人間として社会人として多少は成長している事が判ったようです。
　そんな感じなので、今回は結果として再び福岡を離れる事になりましたが、以前のような私に対する言動が『心配一辺倒』と言う感じはなくなりました。人間って近くにいないと判らない事もありますね。


　と言う事で、この１年間は私の人生の中で貴重な体験が出来た１年でした。私自身の中身はあんまり変わっていませんけどね。

　リセットするつもりで福岡に帰ったのが、リボーンして再び関東の地に降り立った感じなので、プロレスラーの故：橋本真也選手が常々言っていた「破壊なくして創造なし!!。」と言う言葉を実感している今日この頃です。