ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

警戒警報発令 ~ となりの刃物男 ~

2009年07月17日 | 日々の出来事
 全神経を研ぎ澄まして危険に備えるような事態に、昨日、遭遇してしまいました。平和な生活を送っている私には珍しいことです。


 昨日は仕事で移動する際に、JRの電車に乗って座って本を読んでいたのですが、途中の駅で私の隣りの席に、白髪頭のスーツをきちんと着こなした普通のお爺さん(以下:G3)が座ってきました。

 そのG3は座った後に、やたらと鞄の中に手を突っ込みながら、私の左腕にガンガン肘を当ててくるので「うっとうしいなぁ。」と思いつつも、「お年寄りだから仕方がないや。」と思って私はそのまま本を読んでいました。

 しばらくすると「キチチチチィー。」と言う聞き慣れた金属音がしたので、私は視線をG3の方に移しました。
 そこには予想通り、右手に刃を出したカッターナイフを握ったG3が存在していました。その瞬間、私の中の警戒警報機が作動しました。『生命の危機』が迫っていますね。

 私が電車やバス等の交通機関を利用するようになって35年くらい経過していますが、カッターナイフとは言え、刃物を持った人間が隣りに座ったのは初めての体験です(交通機関で刃物を持つ人間を見ること自体が初めてだと思います)。

 そんな初めての自体に遭遇した私は、いつ切りかかれても対応できるように、あからさまにG3の手元を凝視していたのですが、G3は私の異常な視線に気付くことなく何かの作業を行なっていました。

 よく見ると、カッターナイフ片手にG3は、官能小説(エロ小説)の文庫本を熱心に読んでいました。
 そして、何を基準にそうしているのかは判らないのですが、時々、文庫本をカッターナイフで1ページごと切り取って、文庫本の巻末に移動させています。全く理解できない行動ですね。文庫本を切り取る人間を見るのも初めての体験です。

 その後10分くらいその行為を続けた後に、カッターナイフと官能小説を鞄にしまってから、G3は電車を降りていきました。私の警戒警報も解除され、極度の緊張状態からも開放されました。本当に疲れました。


 結果的には、危なそうな人に遭遇しただけで、事件に巻き込まれることなく済みましたが、怖い思いをした木曜日の午後でしたね。

 こんなG3のような人間が存在している事を考えると、怖くて電車の中で寝るなんてことができないですね。小さなカッターナイフでも、寝ている首筋を切れば致命傷になりますからね。電車内での行動を少し改めることにします。

 そんな事を決意させてくれた謎のお爺さんとの約15分間の遭遇でした、
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