【SWEET ANGELS】

大阪府寝屋川市にある認定こども園 ねやがわ寝屋の森こども園の
楽しい「教育 保育の様子」を大公開!

先生からの【子育てinformation】vol.47

2014-02-10 | 先生からの【子育てinformation】

 きりん組(3歳児)担任の野口千枝です。 

 先日の造形表現展では、製作見学だけでなく、石窯を積んだフードトラックが来園し、出来たての米粉ピザを食べるイベントもあり、親子で楽しいひとときをお過ごし頂けたでしょうか?

 1月はお正月など長いお休みもあり、いろんな方と一緒に食卓を囲まれたご家庭も多いかと思います。

 

 さて、みなさんは、お子様の食事マナーが気になったことはありませんか?

 『食事マナー』というと堅苦しい印象を受ける方もいらっしゃるかもしれません。

「家でおいしく食べられたら、マナーなんて気にしなくてもいいじゃない」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

 

 食事とは、単に栄養を補うだけではなく、誰かと一緒に食べて“おいしい”“楽しい”という気持ちを共有し、心の栄養を育むことができます。

 だから、食事のマナーは“相手と心地よく、楽しく食べるために”身につける必要があるのです。

 子どもの頃から食事マナーを身につけておけば、将来のコミュニケーション力につながります。

 

今回の子育てインフォメーションは、気をつけたい食事マナーについてご紹介したいと思います。

 

0・1・2歳から身につけていきたいもの>

食事中、食卓から離れて遊んでしまう

  おもちゃが近くにある、見たいテレビ番組があるなど、食事に集中できない環境になっていませんか?

  家庭で落ち着いて食べられる環境を作ることが大切です。環境を作ることで、食事に集中し、必要以上に注意をせずに済む場合が多いです。

  お家の方が一緒に座って食べる事でよい見本を見せ、伝わる事があります。

 

背中を丸めた姿勢、ひじをつく、立てひざの姿勢で食べる

 お茶碗やお皿を持たない、テーブルに置いたまま顔を近づけて食べるなど、背中を丸めた姿勢で食べると、胃腸の消化吸収の働きに影響します。良い姿勢の見本を見せ、出来た時にしっかりほめて自信へと繋げましょう。

 

3・4・5歳から身につけていきたいもの>

音を立てて食べる、ボロボロとよくこぼす

 0・1歳児は食べる意欲を大切にする時期であるので、こぼしても問題はありません。

 お箸やスプーンをうまく使えるようになってくる3・4・5歳。

 口を開けたまま噛んだり、食べ物を口に入れたままおしゃべりに夢中になっていたりしていませんか?

 音を立てたり、ボロボロこぼしたりすると、一緒に食べる相手に不快感を与えてしまうことがあります。また、間違ったお箸の持ち方でうまくつかめずボロボロこぼしているかもしれません。

 正しいお箸の使い方を知らせましょう。

 

 子どもに食べ方を注意すると「なんで?」「どうして?」と聞かれることがあります。

 マナーを教える時に「なぜ必要なのか?」という理由も一緒にお話ししてあげると、物事の本質を理解し自ら身につけようという意識が芽生えます。

 

 食事マナーは厳しく伝える必要はありません。

 食べ方は、1度指摘しただけではなかなか直らないものです。

 保育園では、お手本を見せながら「こうやって食べると、きれいに食べられるよ」などと、プラスの言葉で繰り返し伝えています。そして、「きれいに食べると、とっても気持ちいいね!」など気持ち良さを共有しています。

 

 少しでもできるようになったら、たくさん褒めることがお子様のやる気や自信へとつながります。

 ちょっとした工夫や言葉かけが正しい食事マナーを身につけるきっかけになり、食事の時間がより心地よい時間になりますよ。

 

参考文献    ・「食育 保育者はなにをしたらいいの?」 著者 森野恵子