ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

ポイント.35

2005-10-19 | 継続的改善52
作業標準の作成、改訂には現場作業者を参画させる

継続的改善のためには継続的教育が必要である。教育は品質意識の向上から始めるべきである。自分の仕事がどのように品質及び顧客と関連しているか理解してこそ、いい仕事ができる。

つぎに、改善の進め方を教えると良い。最近の多くの現場で見られるような、言葉に慣れてない海外の作業者にも、遠慮せずQC7つ道具を教えるとよい。7つ道具は共通語になる。お互いが何を考えているのか、改善のプロセスを通して理解できる。

また、7つ道具は技術と現場を結ぶ共通語にもなる。現場の工程能力を設計に伝達する、現場で発生した不具合を関連部門に伝達する、などの事実を正しく伝えるために役立つ。

作業標準も守るべき品質は何か、従来の問題の再発防止に何が必要か、作業の重点は何かをわかりやすく表示するためには、7つ道具がもっと活用されて良い。

つぎに、作業標準を作る目的を整理すると良い。教育用なのか。作業に慣れている人を対象とするのか考えると良い。最も最近は、ISOの審査用に用意することが多いが、このようなことを前向きに、きっかけとしてとらえ、標準の目的を見直すと良い。

作業で気がついたことを特性要因図などをメモ代わりにして、自分の見られるところにおいておくのは、作業標準といえる。それを、半年か一年に一度まとめ教育用の作業標準にすればよい。

作業者にとって、生きた現場は、自分の工夫が仕事に反映される現場である。
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