ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

でたらめについて

2005-10-17 | ISO外論
USO800が出たついでに、ふれておきたいことがある。

サンプリングの講義を受けたとき、ランダムという言葉を聞いた。ランダムは日本語だと「でたらめ」だが、このでたらめを完全にしようというと難しいので、乱数表というものがあることを聞いた。乱数表はスパイ映画などに出るので知っていたが、乱数表にもいろいろあるようだ。

あるとき、「でたらめ」についての深い意味を知った。岩波新書に「でたらめの発見」という本がある。国際的な統計学者で第1回のデミング賞受賞者の増山元三郎先生が書いた本だが、でたらめの説明がある。

増山先生によると「でたらめ」は、サイコロ賭博の「出た目勝負」が語源だそうだ。サイコロの目の出る確率には、統計的な規則性があるので、何気なく使うでたらめとは違う。

さて、人間がでたらめをしようとすると難しい。
たとえば、データを適当に作っても、そのデータを管理図などにしてみると作為的な点の動きになる。ランダムではないのだ。

少し、品質管理に慣れている人なら、すぐ見破ることができる。
「でたらめ」なうそのデータを作るのには、乱数表など利用する必要があろう。
生半可な品質管理の理解で「でたらめ」は禁物である。
コメント
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