松風Ⅱ

茅ケ崎の風日記Part2

鎌倉 甘縄神社

2017-06-27 17:45:05 | 鎌倉
鎌倉文学館を出た途端に道が解らなくなってしまいました
毎度のことで驚きはしませんが
私はどうしてこうも方向が解らないのでしょうか
しかし、長谷地区にいることは確かのこと
ふらふらと歩き始めます

見覚えがある狭い通りは
「甘縄神社」への道と気がつきました
観光客は通り過ぎるだけのここは絶対に静かなはず


案の定、犬の子一匹いません
蝶とウグイスの囀りだけが出迎えてくれました
甘縄神社は鎌倉で一番古い神社と言われています
花のいろどりは殆どなくみどり深くなりつつあります
安産の神 
こちらは今のところ身内には関係ないようです






木陰で喉を潤し しばし休息
ここも緑を通す風は冷たさを感じます

11時半、暑くなってきました
ぼつぼつ帰らなければと由比ヶ浜駅へ急ぎます
鎌倉行の江ノ電は相変わらずの混雑です
私は逆方向なので時間的にまだ空いていることでしょう
ウグイスの声と緑の風に安らぐ今の鎌倉です

鎌倉文学館

2017-06-26 12:30:05 | 鎌倉
半夏生を見た帰りに
鎌倉文学館へ立ち寄りました

漱石生誕150年記念展が開かれています

漱石が手紙を送った人は誰だろうと
少し興味がありました
留学先の英国から家族宛ての日常の他愛ない手紙
また親友正岡子規宛ても多く見られます


鎌倉文学館へ向かう道へ入ると
樹々を通す風はひんやりと一息つく好きな道


いつも通るこのトンネルを今回しげしげと見ました
石積は建築当時のままなのでしょうか


道の両脇は土止めもなく自然のまま
むき出しの木の根が崖崩れを防ぐのでしょう





先月までにぎわったバラ園
見物人は少なくゆっくり出来たのですが
日も強くなって大急ぎで一回り
今は3番花になっていますよと
受付で聞いたのですが
充分美しく咲いています







半夏生

2017-06-25 10:48:25 | 
”鎌倉の半夏生の色がついてきたよ~”と
友人が電話で教えてくれました
まだ早いかなと思ったのですが
思い立ったが吉日とばかりに
家を飛び出したのが7時

明日はまた大雨になるの予報と
土曜日が重なり混雑は覚悟していましていました
藤沢駅から江ノ電を使った方が早いのですが
乗り残しが出るほどの混みようと聞いて
JRの乗り継ぎにしました
朝八時と云うのに鎌倉駅は予想を超えた人混みです
更に江ノ電に乗り換え長谷駅まで
これも押し合いの混みようです

途中人気スッポット「長谷観音寺」は押せ押せの人波を横目に
100メートルほど奥にある≪光則寺≫は人影もまばら
いいところへ来たとお茶代と書かれた賽銭箱に百円を入れ境内へ
真っ先に見つけた半夏生は数日早かったようです
来週ならば真っ白になっていることでしょうが
まあまあの色つき具合でしす




確かこのお寺には土牢があるはず
ご住職の奥さんらしい年配の女性に訊ねました
教えられた石段を上がり始めましたが
中ほどからは鬱蒼とした木々に薄暗く
両脇のアジサイに裾を濡らしながら
たどり着いた土牢は
五代執権北条時頼によって 僧「日郎」が幽閉されたということです







嵐の日

2017-06-22 23:01:07 | 日記
台風まがい暴風雨の昨日
こんな日はゆっくり本を読もうと引っ張り出してみたものの
数ページ読み始めると
目は疲れしょぼしょぼとしてくる
目薬を差しても効果はない
これはいけないとパソコンに切り替えて

「ほぼ日新聞」をようやく読み
後はYou Tubeで朗読を聞くことにした


しばらく開かなかったNHK日曜新名作座
半世紀も続いた森繁久弥と加藤道子が亡くなり
つづく日曜新名作座
竹下景子、西田敏行にようやく聞き馴れてきた
たった二人で何役もの表現は
さすがベテランの感がある
森繁の後半は年齢的に痛々しく
加藤道子の声も老いは隠せなかった


ラジオ文芸館はラジオで長く聞いているが
You Tubeで聞くのはここ数年のこと


一日中閉じ籠って朗読三昧も飽きると云うより
食欲はなく気怠さから疲れが出てくる
一夜明けてようやく晴れ間が出たと喜んでいたのに
昨日の嵐でガラス戸は汚れまた余計な用事が増えた

ざっと掃除を済ませて
気晴らしに出かけた
大型スーパーのお手洗いの壁に張り付いていたものは
なんとも哀しいですね


アナベルの大輪に慰められて



映画を観る

2017-06-20 08:13:17 | 映画
近くとはいえ電車を乗り換えて降りた根岸線「本郷台」駅
いつもは通り過ぎるだけの駅なのに
今月に入ってから映画を観るために2度目になった


会場の「あーすぷらざ」
時間に余裕を持って行ったのに
年金生活者と思える人たちばかりが長い行列を作っていた
これでは人数制限に引っかかるかも知れないと思いながら
行列の最後尾に着く


どうやら入れた場内はすでに満員御礼状態だったが
幸いに一番後列の隅が空いていた

「海外特派員」
久しぶりに観るヒッチコック映画は
第二次大戦直前、
ヨーロッパ情勢を取材するアメリカ特派員
出会った戦争回避の立役者が目も前で射殺される事件に遭遇
アルフレッド・ヒッチコックの演出に引き込まれるサスペンス
(モノクロ 1940年作品 120分)



帰りのホームでは柱の陰に入って
頭だけ西日を避ける自分の姿に思わず笑ってしまった



小さなレストランで早目の一人夕食
前日までの”だらしなく何もやる気なし”は消えたような気がする


67年振りの友と

2017-06-16 18:48:48 | 友人
北海道に住む友人と67年振りに再会しました
横濱出身の彼女は父親の仕事の関係から各地を歩きました
私も転勤族の父を持つ娘、あちこち転校している内に
忘れるともなく忘れていたクラスメート

ところが12年前
ひょんなことからメールのやり取りが始まりました
メールの中には写真もありますが
横浜駅での再会はお互いの姿に唖然とするほど、
67年の歳月は実に長いと実感します
しかし、
直ぐに「歳をとったわね~」と笑えるのも
メールや年賀状の交換があったからでしょう

早目の夕食は桜木町の古い和食の店で
少しばかりのビールにほんわりとして
夜風を受けて横濱の街を歩きながら
”懐かしい懐かしい”を繰り返しています
私も横浜の夜は久しぶりのこと
お互いの身の上話 世間話 思い出話は
尽きることなく大好きな街灯も夜景も撮ることを忘れていました

ずっと以前に撮ったハマの街灯






帰宅は夜の10時
あら~、電気がつかない
さてはグローランプが切れたのか
買い置きのランプと蛍光リング取り替えてみても
やっぱりつかない
せっかくのお客さまなのに何としたことか
考えてみるとこの照明器具は30年も使ったしろもの
買い替え時かも知れません
今夜は隣の部屋の明かりと電気スタンドで何とか凌ぎ

夕食が早かったので二人して
ありあわせのカップ麺と発砲酒で空腹を満たし
まだまだ話しは続きます
ようやく寝息が聞こえたのは日が変わって大分経ってからのこと


翌日午後 機嫌よく彼女は娘さんの家に行きました

Adobeの故障 映画「最高の花婿」

2017-06-12 05:28:09 | 映画
私のパソコンのお気に入りには
公共施設や各種団体のホームページや
イベントカレンダーが入っています
それをチエックするのが楽しみの一つになっています
大抵はPDFで開くようになっているのですが
ある日、突然パソコン画面に現れたのは
Adobe Acrobat Readerの故障通告でした


これではPDFは開かない
何とかしなくてはとあちこち弄り回しているうちに
にっちもさっちもいかなくなってしまったのです
PDFが開かなくては何処でどんなイベントがあるのか解りません
そこで強力な助っ人さんの登場です
すると30分ほどで回復 さすがNABEさん

開いてみると早速映画がヒットしました
それほど見たいと思う題名ではないものの
400円で見られるとは嬉しいではありませんか
朝から電車に乗り換えての映画見物です

フランス映画 「最高の花婿」
4人姉妹の婿どのたちはそれぞれ異国の人たち
コメデー風にハッピーエンドで仕上げていますが
人種差別、宗教への偏見、難民移民問題と社会性を含んだ内容に
思った以上に満足でした
フランスでは国民の30%が見たということです











恥ずかしながら

2017-06-08 22:40:11 | 言葉
バスの中

聞こえてきた3人の中年女性の会話

どうやらその中の一人がグループの責任者に

決まったらしいのです

その女性「ほんとにいいのかしら?私には役不足よ」???



雲行きが怪しいのに

なかなか降ってきません

降りそうで降らない

ベランダで空を眺めながら

浮かんだ言葉が

”降りみ降らずみ”

ふと気になってネット検索してみますと


正解は「降ったり止んだり」の意ということでした

  広辞苑
意味は「・・・たり・・・たり」です。
二つの動詞連用形のそれぞれについて、
動作が交互に行われることを表します。
「降りみ降らずみ」は「降ったり降らなかったり」
ということです。
文語ですから日常では滅多に見ることはないでしょう。
辞書には色々例文が載っていますが、現代語
の用例がないところを見ると、今は使われない
のかも知れませんね。



他人ごとではないのです

いい歳をしてお恥ずかしいことに私は今の今まで

降るのか降らないのか解らないことと

勝手に解釈していました

いつぞやブログに「降りみ降らずみ」を

間違った意味で書いた記憶がありますが

覚えていらっしゃるお方、どうぞお笑いください



鎌倉東慶寺の八重ドクダミ




アジサイの季節だけ店頭に出る紫陽花金平糖




木の実

2017-06-06 22:24:09 | 日記
長年歩いてよく知った道端で
初めてビワの木を見た


去年の今ごろグミの実をいただいたことがあった
行って見ると道にはみ出した枝が切られて
今年は殆ど実がついていない


先日見たキウイフルーツの花は
どうなったのか
数日の間に花はすっかり落ちて実が付き始めている


都市計画地に指定されて大きな桑の木は
容赦なく伐採されているが
敷地内に残った一本に実がついていた


無人野菜販売所にユスラウメが出ていた
懐かしさもあって買って見ると
甘酸っぱさが口に広がる
実家の庭に大きなユスラウメがあった
松本ではニワウメと呼んでいたが
どこの家にも当たり前のようにあったニワウメを
買うとは思いもしないことだった




建築工事は着々と進んで
壊されていくコンクリート建物を見ていると
戦禍の跡を思わせる


午後の公園には子どもの遊ぶ姿が見られる
5時のチャイムが鳴るまで母親たちも
賑やかに井戸端会議だろうか