松風Ⅱ

茅ケ崎の風日記Part2

高齢者施設を訪ねて

2017-09-29 20:17:51 | 想い
久しぶりの友人から電話があった
年賀状の返事もなくどうしていることかと
案じてはいたものの ご無沙汰続きになっていた
元気そうな声は直ぐに涙声に変わった
「一年前から、ホームで暮らしているの
淋しくて淋しくて、、、、
退屈でテレビを見ているだけなの」

我家から近い所のホームなので
翌日、会いに行くからと約束して
お土産に好物だったパフェを買って訪れた

職員さんに案内されて
恐る恐るドアを開けるとそこには
他の人かと見間違えるほど顔も姿も変って
痩せ衰えた友人ががベッドに腰を下していた
持っていったパフェも食べたくないと口をつけない
あの元気なあなたは何処へ行ってしまったの

食事とお風呂以外は部屋に閉じ籠って
しんと静まりかえた廊下に散歩する気力も失せている
日柄一日ベッドの端に腰を下して
本や新聞を読むこともなく 当然家事の心配はなく
所内のお仲間との付き合いはない
テレビを見るだけの暮らしが
いかに精神的肉体的に老化衰えを進めていることか

それぞれ家庭の事情もあり
私などが口出しすることは出来ないが
お連れ合い亡き後、舅姑に尽くし懸命に生きてきたのに、
あなたはここで生きるしか方法はないの


施設庭の草花の何と淋しく侘しいことか




決して他人ごとではない、やがて来る自分を見るようで
帰り道、霞んで見える富士に涙する



失敗の後は「コドモノクニ」で

2017-09-27 17:52:57 | 雑感
まだ暑く感じるのに
ベランダから部屋の中に日が射しこむ
暑くてしようがない


どうしてこんなに失敗ばかりしているのか
昨日のこと
書類提出日に
会場に充てられた部屋には鍵がかかっている
通りがかりの男性に訪ねると「それは来月ですよ」

マイスプーンが見当たらない
さっきまで使っていたのに、、、、
何処へ行ってしまったのか

昨日買ったはずの調味料がない
絶対に持って帰ったのに何処にも見つからないと
思っていたら使わないどんぶりの中に入っていた

昼食の支度中に思い出して
パソコン検索しようと電源を入れた途端に
調べることを忘れてしまった

考えているうちに大事に長年使ってた
ガラス食器を落して割った


あ~あ、
何をしても失敗ばかり
そんな時は諦めて何もしないで寝ちゃおうっと!

自棄になって
処分できない本を引っ張り出してきた

まだ姉たちが生きていた頃、
回し読みでようやく最後、私にまわってくる
「コドモノクニ」



復刻版ながら懐かしく処分できない
大方の本は息子に頼んで処分しているが
この本は手放すことが出来ない一冊
今、そうそうたる文豪といわれる人たちも若いころには
童話も童謡もかいていたようだ
島崎藤村 草野新平 内田百閒 三木露風 神近市子 等々
童画では東山魁夷竹久夢二 武井武男 村山知義 等々
私はすっかり忘れましたけど 
当時の子どもたちは素晴らしい絵本を読んでいた
神近市子といえば
子どものころ母と亡くなった長姉の話しを聞きかじっていた
大正時代、一大スキャンダルで世を騒がせ投獄
戦後は社会党左派の議員として活躍した事を覚えている
私が名前を覚えたのはその頃政治家になってからのこと








バナナ南蛮 ・ 秋色アジサイ

2017-09-23 11:55:00 | 食べる
ご存知ですか
初めて知った信州の「バナナ南蛮」を
姪が味噌にしてくれました
実物はすでに味噌に化けているので見られませんが
まだメジャーな野菜ではなく、
時折、信州の道の駅に出ることがあると聞きます

   ↓ネットからお借りしました


尋常ではない辛さですが
米粒程度をご飯に乗せるとその味はコクがあり格別です
姪の味付がよかったのか
後を惹く”バナナ南蛮味噌”の美味しさに嵌っています




 ~ ~ ~ ~ ~


散歩の途中に秋色アジサイがありました
春はどこもかしこもアジサイで賑やかですが
時期的に湿っぽさを感じるのは否めず
私は色褪せていく秋のアジサイが好きなのです








ススキを探して

2017-09-21 12:27:45 | 雑感
地域開発が進む団地内の草花は容赦なく刈り取られて
ススキを見ることも出来なくなっていました
仕方ないと諦めながら 
それでも何か別の花が咲いていることだろうと
歩きました

住居棟の隅に人目を避けるように咲く花がありました
はぎ はまゆう こむらさき しょうが


ふと目を向けた先にススキを見つけました
ススキを見つけた! 
こんなことで喜ぶ自分に驚きながら
撮り難い位置からようやく撮った一枚


        
          ~ ~ ~ ~ ~ 

興味を持って読んでいる「ほぼ日」の学校がオープンするという
早速、登録をした
その第一弾”学校長たより”が届いた
開校までにはまだ準備段階ながら
早々と届いたメールが嬉しい
どんな内容になるのか解らないけれど
楽しみにしている


立ち寄った書店に来年の手帳が並んでいる
カレンダーも後3枚 
長く感じる一年が過ぎてみれば何と早いこと!

嵐の前に

2017-09-17 13:03:01 | 散歩
16日17日は台風で荒れるというので

その前に運動不足解消のためにと歩いてきました


こじんまりと静かなので好きな場所、

中央公園の秋は時期尚早

暑くも寒くもない穏やかな日に

幼子を連れたグループは

ブルーシートの上でお弁当を広げている


深い緑の中に僅かに彼岸花の赤白が見られるだけ

大抵は渇水状態なのに今日は水が流れている

そして私には珍しくアゲハ蝶や仲良しトンボを撮ることが出来た

落ち葉で埋もれた石段を歩くのはいつのことか


ようやく酷暑が過ぎたのに

台風後はまた暑さがぶり返すらしい

歩かなければ、、、、、












一九三四年

2017-09-14 21:56:12 | 雑感
10年前、まだブログほやほやのころ

1934年(昭和九年)の新聞の一部をアップしました

ある方の母上が箪笥の引出しに敷いてあったのだそうです

それをコピーして送ってくださいました


この年、わたしは生まれましたが

正確にはこの新聞発行日の4か月後になります

9月10日は二百二十日、ひどい台風の夜だったそうです

私の誕生のころを知る人も少なくなって

母の言葉を思い出しながら83年前を想像するだけになりました

それから83年、今元気で生きていられる幸せを思います

と同時に”誕生日 冥土の旅の一里塚”も感じているこの頃です







コピーした新聞は大事にとってあるのですが
引っ越しで何処へ仕舞ったのか
解らなくなって以前のブログから引っ張り出しました

↓はネットから拝借しました
当時の世相の一端を覗くことが出来ます




 



「歌声にのった少年」

2017-09-11 08:07:22 | 映画
初めて見るパレスチナ映画は
予想に反して感動を覚える映画でした

作品のモデルになったのはパレスチナ国民の期待を背負って
2013年”アラブ・アイドル”に輝いたムハマンド・アッサーフ
彼は現在も歌手を続けながら
「国連パレスチナ難民救済事業機関青年大使」を務めるなど平和活動を続けているそうです



紛争絶え間ないパレスチナ・ガザ地区で暮らすムハマンド少年と姉ヌールと友人たちは
ムハマンドの声が最高と信じる姉は「カイロのオペラハウス出て世の中を変える」と
拾ったガラクタで楽器を作り結婚パーティーで歌うなど資金稼ぎ活動を始める

しかし、姉ヌールは病の倒れ両親は治療費を納められないまま亡くなってしまう
姉との約束を守るためムハマンドはガザの壁を越えてアラブ・アイドルのオーデションに
出場し長年の夢をかなえる


「歌声にのった少年」予告編


パレスチナの地図上の位置さえ理解しないまま
毎日のようにニュースで流れる中東紛争を他人ごととして聞いていますが
アフタートークでは
翻訳家 吉成ナヒードさんから聞く中東情勢の厳しさ悲惨さを改めて思います
アラブ音楽の美しさに酔う1時間でした


レトルトカレーがおいしい

2017-09-06 21:54:12 | 食べる
野菜が高くなって、野菜好きには悩み深いところです
大好きなサラダ菜が最近まで19円で山のように出ていましたが
今や79円、収穫時期もあるのでしょうがこれには驚きです
キャベツはお一人様一個 キュウリ一本68円
老いた一人暮らしは何とかなりますが
育ち盛の子どもがいる家庭には痛いことでしょう

野菜が高い時は残りものを集めて野菜炒めです


炒めものをしながら、
突然カレーが食べたくなったのです
今から作るのも面倒なのでコンビニへ急行


少々高くてもこれは美味しい!
369円
私はこれを二度に食べるので
それほど高くはないと言い訳しながら買いました
レトルトカレーにしては柔かい牛肉ごろごろ
しっかりコクもあって外食を思えば安いもの
これに発泡酒があれば最高なのですが
生憎今日は品切れでした










電子レンジでご飯を炊く

2017-09-04 17:41:41 | 雑感
エントランス前の若いナナカマドの葉が色着いてきました
よくよく見れば実にも色がついてきたようです
いずれ真っ赤に染まるのでしょう
やっぱり秋なのですねえ
芸術文化スポーツと秋はめじろ押しにイベントが続きます


ついでに食欲の秋でもあります
孤食人は歳と共に小食になってきます
それでも数日置きにはご飯も炊いていますが
長年使った炊飯器が壊れました
20年近く使ったでしょうか
それからは土鍋を使っていますが
これがまたおいしく炊けるのです

友人が夕食を誘ってくれました
同じ独り者の友人宅では電子レンジ炊飯器なるもので
ご飯を炊いています
時々ご馳走になっていますが
いつも美味しくいただいていました
始めてみる炊飯器は軽く小さく
いかにも頼りな気なものでした
大枚800円でネット購入したとか
私も欲しい!
でも実際に使ってみなければわからないので
一晩借りることにしました
早速1合を教わった通りに使って見ましたが
お米や水の量がいい加減だったのか
少し芯が残りました
もう一日借りて次は量をきちんと計って試してみましょう
次から次へと便利な生活用品が出来て
これが上手くいけば独り者にはありがたいことです







娘の姑さんから送りものは山梨産