松風Ⅱ

茅ケ崎の風日記Part2

古楽器の響き

2016-12-26 19:53:11 | 音楽 絵画展
毎年市美術館のエントランスホールでミニコンサートが開かれます
今回は
「森栄二・森京子展」に関連してクリスマスコンサートが開かれたのです
聞き覚えがあるような、ないような[古楽器リラの演奏]と聞いて飛びつきました
現在のギターでもなくハープでもない
やや低めの柔らかな音色がホールに響きます



(以下、リラ演奏者長谷川郁夫氏のホームページより書き写しです)

竪琴型の古楽器ギター。
18世紀ごろ大学などで盛んにギリシャの研究がされたことから
世にギリシャ的なものが流行し、その中で作られました。
いわゆるアポロンの竪琴のような楽器を音楽できるように実用的に作ってみたという
ところでしょう。
言ってみれば“生まれながらにして古楽器”という何とも幻想的な楽器です。
ギターがまだ5コースだったころ、すでに6弦を持っていたようですが時代が進み
ギターが6単弦になるとほぼ同じ機能ということになりました。
それでも19世紀の楽譜には「リラ用」、「リラまたはギターのため」と
書かれたものが見られます。
表面板の大きさや独特な形状から来るのだと思いますが
ゆったりと大きく板が振動するような幽玄な音色がします。
大序曲やロッシニアーナでおなじみのM.ジュリアーニはこの楽器の名手としても名が通っていたそうです。






リラの音に酔いながら主の絵画展は簡単な見学となってしまいました