松風Ⅱ

茅ケ崎の風日記Part2

3月28日 氷雨降る日

2017-03-29 12:48:31 | 雑感
冷たい雨が降る暗い一日でした

「当座の食料の買い置きはあるが

一食抜いたからと云って死ぬこともなし」と

外出は止めて、さて今日をどう過ごそうか、

新聞を読み、テレビを見て ラジオを聴いて

ネット朗読を聞いてアイロンがけもしなければ

貧しい食事のために一品は作り置きしておこうと

退屈することはなさそうですが

こんな日に限って電話も来ない

訪れる人もなく一人”黙リンボ”の日になりそう

声を出すために新聞記事を読むことは続けよう、、、




横浜でサクラが咲いたと聞きます

こちらの河津サクラはとうに散って葉っぱが雨に濡れて美しい

吉野サクラはこれから咲くのでしょう

そういえば今年になって浜で拾ったサクラガイが

そのままになっていると気がつきました

何年も拾い集めたそれをどうしようということもなく

ただ空箱に入れておくだけなのです

ブローチにしなさい、置物にしたらなどとアドバイスは受けますが

わたしはやっぱりそのままの形でそっとしておきたい

転居の時、捨ててしまおうか誰かにあげようかと悩んだ末に

未練がましく持ってきてしまったのです

グラスに入っているのが今年になって拾ったもの


ナミマガシワ

つやつやと光り好きな貝殻ですが

最近は滅多にお目にかかれなくなりました



因みに氷雨とは気象学用語ではないそうです

齢八十余年

2017-03-24 10:28:33 | 想い
60代のころ

前半、精神的にはよれよれだったが

まだまだ私は60代 体力は大丈夫と自信があった

70代のころ

もう70かと思うものの

気持ちの上では思い上がりの余裕があった


ところが一昨々年、傘寿を迎えた途端

これはまずい、とうとう80代に突入してしまった

そう遠くない内に倒れることも覚悟しなければならない年代に

なってしまった

子供たちの目の前で倒れるとは限らない

外歩きが好きなので

交通事故ばかりでなく

道の途中でばったりなどと云うこともありうる



沢山のチューブに繋がれて生きながらえるだけなど冗談じゃない!

今、元気な内に思うことや携帯用の依頼事項を

書いておかねばと下書したのにそのままになっている

そんな時、市から「エンデイングノート」が配布されると聞いた

早速、貰ってきたがこれも書き込むこともなく封筒に入ったまま

思いついた今夜は書き込んで子どもたちにも連絡しよう


私が書きおくことは簡単だ

ただ心臓を動かすためだけの医療処置は拒否する

葬儀は残った者の意思に任せるものの

ごく簡素にと願う

残し分け与える財産など何もないが

後始末、

これだけは嫌でも世話になることになる







西行の鴫立庵から島崎藤村邸へ

2017-03-19 20:20:28 | 日記
吉田茂公園からの帰りの道沿いにある

「鴫立庵」へ立ち寄りました

何度も来ているのですが

車の音が煩い道路際なのに一歩入るとこの上ない静けさです


驚いたことに今回初めてコーヒーとパンが売られていました

丁度お腹もすいてきた時

アンパンを一つとコーヒーを注文して

形だけ西行法師を偲んで、縁側に腰を下しました

暖かな縁側で飲む熱々のコーヒーは

疲れを取り除いてくれます

あんパンとコーヒーとは妙な取り合わせでも

空腹ならば何でも美味しいものです


「こころなき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮」


現在の”鴫立つ沢”はこんな状態になっています



大磯へ来ると必ず立ち寄る島崎藤村邸へ廻りました

私は何処よりもここ藤村終焉の家が好きなのです

夫人の名から「静の草屋」


「涼しい風だね」

最後の言葉になったそうです

藤村50年の文筆活動の中でどこよりも気に入った部屋だったと

静夫人は書いています




鴫立庵 藤村邸では写真を忘れましたので
数年前のものを使いました

3月16日 吉田茂邸園へ

2017-03-17 18:34:34 | 日記
朝食の時、突然思ったことは

そうだ大磯の吉田茂邸園へ行こう

それから40分後にはバスの中


大磯の駅前からバスに乗れば訳なく行かれるものの

バスを待っている間に歩いたほうが早い

車の通行がやたらに多い国道1号線をてくてくと、、、、

30分ぐらいで到着


ここには2009年3月火災に合う直前に来ていた

現在は市の管理になって公園として一般に開放されている

暖かい陽を浴びて見物の人は多く

車椅子の人も楽しんでいるようだった

邸内は殆ど完成しているが

公開は4月1日からと聞いて来るのが早過ぎた

早とちりで失敗が多い性格は一朝一夕には直らない




七賢堂は今回は非公開だった


吉田さんは相変わらずご機嫌よろしく相模湾を見下ろしている


吉田邸に入る兜門から通る二本の轍

若き皇太子ご夫妻(現天皇)の来訪にあたり、

自動車が門のなかに入れるようにしなければならないだろうということで

2本のコンクリートの轍をつけた。

実際には、門の外で下車され歩いて入られたので

以来使うことはなかったらしい

吉田さんが亡くなり棺を送ることに初めて使ったと聞いた


3月11日~3月14日

2017-03-15 18:17:59 | 想い
3月11日

大船駅からの電車は凄い混み方

休日とは言えこの混雑はどうしたことか

関内駅で乗客は一斉に降りていく

駅前では〇陽軒の弁当が飛ぶように売れていた

目の前の横浜公園の通路は

人が通行できないほどの長蛇の列で埋められている

横浜球場への観客だった

横浜DeNAとロッテのオープン戦らしい

野球フアンの多さに驚く

横浜公園の早咲きチューリップが開き始めていた






3月12日

午後から

東北災害のチャリティーコンサートを聞きに行く

災害以来毎年続けているコンサートに

何もできない私は貧者の一灯で気持ちを

現すことにしている


3月13日

ブログを始めたことから

68年前、隣のクラスにいたKさん(男性)からコメントが入った

名前だけは知っていたが顔は未だに解らない

そのKさんを介して当時の恩師との手紙のお付き合いが始まった

乙女心をくすぐった素敵な恩師は享年98歳

長年、文芸評論家として文学活動を続けられていた

かけがえのない恩師を失った

Kさんもまた病床にあるとか

歳も80を過ぎて訃報が多くなることは

仕方ないと思いつつ深い悲しみに1日を過ごす





3月14日

これも16才の時からの友人から電話があった

口調はしっかりしているものの

途中から話の辻褄が合わない

これはおかしい

「貴女とどこで知り合ったのかしら、今、住所はどこなの?」

87歳ボ〇姉と同じことを云う

その後は話を合わせることに四苦八苦

年上の姉のボ〇は諦めていても

同年の友人のそれは辛かった

いよいよ我身辺も危なくなってきた














近くの町散歩

2017-03-10 14:45:47 | 散歩
町散歩の再開は近くから始めました

戦災を逃れた古くからの住宅地は

軽自動車がやっとすれ違う狭い道

住む人がいなくなった古家を取り壊した空き地があちこちに

見られたのですが数か月後に行くと

まあ、どうでしょう!

空地という空地には

ハイカラな家が建ち並んでいるではありませんか



不審者と思われるのもいやで

あまりきょろきょろすることはできませんが

屋根も窓もみな同じに見えるのです

この素敵な家に住むのはどんな人たちだろう

若いご夫婦はこれからのローン支払いに

汗水を流すことだろうなどと思いながら通ります


~  ~  ~  ~  ~


薄暗く気味悪かったあの空地を思い

妙な感傷に耽りながら先へと歩きますと

民家の庭には早や白モクレンが開き始めて

更に進み、好きな喫茶店の前に出ました

久しぶりの一人ティータイムは

物静かな女店主さん手作りイチゴゼリーチーズケーキと

炒りたてのコーヒーに気分爽快

一人ティータイムは”ボッチティー”と云うそうですね





気になる3月7日

2017-03-07 17:06:36 | 想い
末の孫娘の高校受験の日

元気で出かけただろうか

朝から気になる

離れていても末の孫は我が子以上にかわいいもの


3月7日

他にも何か気になっていることがあるのに

 何だろう 思い出せない、、、、、


娘から元気で受験校へ出かけたと電話があって

取りあえずほっと一息

掃除洗濯が終わり渋茶と草餅で一服している時

突然に思い出したことは

そうだ、3月7日は私たちの結婚記念日だった

あれから60年の月日が経ち

片割れになってしまって22年が過ぎた

今更一方通行の結婚記念日でもないのに

昭和33年3月7日、

横浜は雪が降っていた


孫よ、頑張れ!


    * * * * * *

薄曇りの浜で

珍しく風紋が現れていた

自然の芸術は言葉に尽くせない




この日の収穫








三月二日のこと

2017-03-03 12:14:51 | 日記
久しぶりのお湿りに

一息ついた感じがする

ガラス拭きには最良の日

暮れに磨き上げたガラス戸も埃や雨に打たれて

ひどい汚れにならないうちに掃除しなければと思いつつ

手を付けることがなかった


磨いたガラスに向かいの棟がくっきりと映る

ピッカピカのガラスは気持ちがいい


     ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


寒い時は暖かい食事がいい

冷凍庫を覗くと

何時送られてきたのか解らないホウトウが奥に固まっていた

今夜はホウトウ鍋にしよう

ホウトウにかぼちゃは欠かせない

幸い冷凍したカボチャもあった

残りもの野菜 厚切りベーコンが2切れにタマゴを

ぶち込み熱々ホウトウの出来上がり

味は自分流

美味しくても不味くても

褒め言葉もなく小言を云う人もいない


熱々ホウトウには熱燗がよく合うが

生憎アルコールの買い置きがない

直ぐ近くのコンビニまで買いに行くのが面倒なので

玄米茶でホウトウを啜り夕食は終わり


           ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

「おうちで収穫」

100円ショップに売られていたので

苦手な私でも何とかなると3鉢買ってみた

ところが

肝心の青シソの小さな袋には種が入っていない

逆さにしても切り裂いて見てもからっぽ

たまに殊勝気を出してみればこんなもの

さすが100円さん!!