仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

牡丹灯籠・栗橋宿 / 三遊亭圓生(六代目)

2018年11月23日 | エンタメ
落語『牡丹灯籠栗橋宿三遊亭圓生(六代目)。
噺は、「根津清水谷の浪人・萩原新三郎が妙な死に方をした。幽霊に憑り殺され、その後も幽霊を見た者は七日経たないうちに命が亡くなるという噂。新三郎の使用人だった伴蔵とお峰の夫婦は、生まれ故郷の日光街道・栗橋に移り住んだ。従兄弟である馬方の久蔵に頼んで、表店に四間の間口の一軒家を二十八両で買い、江戸荒物関口屋という店を開いたのだが、これが安くて品物が良いと評判が立ち、店は六人の奉公人を置くまでに繁盛し・・・」という内容。
この『栗橋宿』は、初代三遊亭圓朝(1839年~1900年)師匠が、『剪灯新話』という中国(明朝時代)の怪奇小説集に収録された小説『牡丹燈記』や、怪談、実話などから着想を得て創作したという怪談話『牡丹灯籠』の一部分。
1884(明治17)年刊行の圓朝師匠口演の速記本『牡丹灯籠』は、全22章で構成されているとのことだが、演者の六代目三遊亭圓生(1900年~1979年)師匠は、『お露新三郎』『お札はがし』『栗橋宿』『関口屋のゆすり』に分けて演じており、この『栗橋宿』は、野球のゲームに例えると、6回の裏から7回の表あたりに位置するエピソードなのだそうである。
(^_^)
伴蔵はどうにも悪い男のようだが、その辺りは『お札はがし』で話されているらしく、この『栗橋宿』だけでは怪談話という気がしないのだった。