『ウール100%』(2005年/富永まい監督)を見た。
物語は、「敷地にゴミを山のように積んでいる"ひろいもの屋敷"の住民・梅さん(岸田今日子)と亀さん(吉行和子)は、街中からゴミを拾って来ては磨き上げて綺麗にし、すべてを台帳に記録するのが日課だ。そして、飾られているゴミ達はいつしか"モノノケ"となり、2人を守っていた。しかし、ある日拾った"赤い毛糸の玉"の端を手繰って現れたモノノケの"アミナオシ"が2人の台帳に載っているゴミを次々に破壊していき・・・」という内容。
事前情報がマッタク無いままに見始めたので、途中さっぱり訳が解らなかったのだが、徐々に不思議な話であると共に少し哀しい話であることが解ってきた。
その存在自体が"モノノケ"になりかかっているかもしれない婆さん達だが、この婆さん達にとっての幸せは何だったのだろう。
"モノノケ"に憑りつかれて昔の記憶を失っていたとしても、小さな子供達から同情されていたとしても、彼女達はそこそこ楽しく暮らしていたのではないだろうか。
"アミナオシ"が他の"モノノケ"を退治していく毎に昔の記憶が戻っていく婆さん達。
若かりし頃の記憶を取り戻して、人生をやり直せるとでもいうのか。
それが幸せか?
また、この物語に登場する人物は少なく、それぞれの台詞が少ない。
台詞が少なければ少ないほど役作りが難しいのではないかと思うが、梅さんも亀さんも台詞が極端に少ない割には、見ている側に物語の不自然さを覚えさせない。
その辺りが、共に"さすが大女優"と言われる所以なのだろう。
(^_^)
物語は、「敷地にゴミを山のように積んでいる"ひろいもの屋敷"の住民・梅さん(岸田今日子)と亀さん(吉行和子)は、街中からゴミを拾って来ては磨き上げて綺麗にし、すべてを台帳に記録するのが日課だ。そして、飾られているゴミ達はいつしか"モノノケ"となり、2人を守っていた。しかし、ある日拾った"赤い毛糸の玉"の端を手繰って現れたモノノケの"アミナオシ"が2人の台帳に載っているゴミを次々に破壊していき・・・」という内容。
事前情報がマッタク無いままに見始めたので、途中さっぱり訳が解らなかったのだが、徐々に不思議な話であると共に少し哀しい話であることが解ってきた。
その存在自体が"モノノケ"になりかかっているかもしれない婆さん達だが、この婆さん達にとっての幸せは何だったのだろう。
"モノノケ"に憑りつかれて昔の記憶を失っていたとしても、小さな子供達から同情されていたとしても、彼女達はそこそこ楽しく暮らしていたのではないだろうか。
"アミナオシ"が他の"モノノケ"を退治していく毎に昔の記憶が戻っていく婆さん達。
若かりし頃の記憶を取り戻して、人生をやり直せるとでもいうのか。
それが幸せか?
また、この物語に登場する人物は少なく、それぞれの台詞が少ない。
台詞が少なければ少ないほど役作りが難しいのではないかと思うが、梅さんも亀さんも台詞が極端に少ない割には、見ている側に物語の不自然さを覚えさせない。
その辺りが、共に"さすが大女優"と言われる所以なのだろう。
(^_^)