仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

長屋の花見 / 柳亭市馬(四代目)

2018年04月12日 | エンタメ
落語『長屋の花見柳亭市馬(四代目)。
噺は、「貧乏長屋などと言われ世間で良い評判がたっていないことを知っている大家が、花見に出掛けようと長屋の連中に声を掛けた。店賃の催促かと思っていたが、宴会の割り枚も要らないと言うので大喜びでお礼を言う店子たちだが、あまりにも皆が素直に喜ぶことに気がとがめた大家は、早々にネタを割る。実は一升瓶の中味は番茶を煮出して水で薄めたもの。玉子焼きに見えるのは沢庵で・・・」という内容。
用意された三本の一升瓶は、ラベルは違うものの中は一緒だという。
この時点で「ん!?」という感じだ。
(^_^;)
お茶と沢庵を持ってしぶしぶ花見に出掛けることになった長屋の連中だが、貧乏なりに楽しもうとするのは大家だけ。
あとの連中は、荷物を担いで出掛ける時、まるで出棺の時のように「ご親類の方は揃いましたか?」と言ってみたり、毛氈に見立てたむしろを敷いて車座になり「いい色出したねぇ」と酒(!?)に妙に感心したりもして、付き合わされている感がありありで、どうにも適当だ。
店賃をため込んでいたり、それなりの理由があって大家には逆らえないのだろう。
(^。^)
しかし、貧乏なりに暮らしを楽しんでいるようにも思えて、面白い。
さて、演者の四代目柳亭市馬師匠は、『落語集』、『名演集』など、多くの落語CDを出されているようだが、2008(平成20)年には、♪夜行列車♪という楽曲で歌手デビューも果たしているのだそうだ。
すごいね。
(^_^)