平成25(2013)年3月29日(金)午前10時から、【留萌南部衛生組合議会 平成25年第4回議員協議会】が開催された。
今回の協議事項は、
(1)最終処分場被覆施設倒壊原因調査第3報について
(2)最終処分場被覆施設倒壊後の経過と今後の予定について
①最終処分場被覆施設倒壊原因調査委員会(第三者委員会)について
②今後のスケジュールについて
(3)今後のごみ処理について
①プラスチック容器及びペットボトルの処理について
②留萌市・小平町最終処分場の埋立について
③平成25年度のごみ処理の流れについて
(4)生ごみ処理施設等について
①生ごみ処理試験について
②生ごみ処理施設の搬入口の改造について
(5)生ごみ処理施設、資源化施設の視察について
といった項目。
それぞれ個別の資料に基づく説明がされた後、組合議員が疑問点等の質問を行った。
まず、「(1)最終処分場被覆施設倒壊原因調査第3報について」は、"大〇・堀〇・北〇特定建設工事共同企業体"(JV)から、S氏、I氏、A氏、O氏の4名が出席されていたが、詳細は前回、前々回同様にS氏より説明があった。
今回の"第3報"(2013年3月12日)は、"第2報"(2013年2月5日)後に行われた「建物倒壊時の屋根上積雪状況下における立体効果による建物倒壊原因の検討」についての報告。
"第2報"ではメイントラスが鉛直加重を支持する「1.06」という余裕度が比較的小さい数字であったことに注目されていたが、この"第3報"では、屋根面水平ブレースの余裕度最小値が「0.224」、横補剛材の余裕度最小値が「0.370」と、さらに小さい数字が推測され、また、屋根勾配の影響については「屋根面の水平ブレースや横補剛材に生じている軸力は、屋根勾配の影響よりもトラス架構の変形による影響が大きいと考えられる」と考察されていた。
この"第3報"についても第三者委員会に報告しており、早急な現地調査を行いたいとのことであった。
「(2)最終処分場被覆施設倒壊後の経過と今後の予定について」もJVのS氏より「被覆施設の再構造設計方針」について説明があり、今回の事故での教訓をもとに、"積雪荷重の見直し"、"トラス架構全体の見直し"、"トラス架構弦材の補強効果および補剛材の見直し(第3報にて報告)"、"部材仕口部の見直し(第2報にて報告)"との方針に基づき設計を進めるとのことであった。
この件に関しては、やはり数人の議員から今度の設計は大丈夫なのかとの旨の質問が複数寄せられた。
この日の議員協議会に示された資料では、"トラス架構の構成部材の変更"や、"トラス架構のフレームとしての剛性確保のためパネルゾーンに斜材を追加する"等の記載があったものの、以前耳にしていた"出来るものなら屋根を支える柱を設置したい"といった設計者側の意向が反映されていない内容であったので確認したものも含まれたが、"再設計に際してそのようなご提案もさせていただいたが採用に至らなかった"(要旨)との回答であったことから、"それは組合長の判断か"と再度質問し、それには"組合長の判断だ"との答弁(事務局)があった。
ただ、この議員協議会には組合長が出席していたわけではないので、その判断に至った経緯の詳細は不明であり、組合議会議員それぞれの推測の域を出ていない。
つづく