西のつぶやき

日々考える事

TPP協定のアメリカ不参加について

2016-11-23 18:01:24 | Weblog
11/23
 トランプ大統領候補が、予定通りTPPの不参加を表明した。私としては、農業、医療、労働、ISDN条項など様々な問題点があると考えていたので、不成立となることは日本にとって良かったと考える。
 もちろん、アメリカが行き過ぎた保護主義に走り、日米間の貿易に支障が生じることは問題だが、日本農業の、特に小農が駆逐されることにならないだけでも良かったと考えている。

 狭い日本において、大規模農業や企業的農業を推進しなければならないとしても、海外の規模には追い付くはずもないし、どんなに大規模化しても、小農家の総量には追い付かない。小規模農家が(5ha以下の規模農家を考えている。)生産する、コメや野菜畜産物があるから、日本国民は安全な農畜産物を口にすることができるということだ。

 また、世界に通用する農畜産物を輸出できる農家を育成するというが、その恩恵を受ける農家は極わずか。どんなに高い値段で国外で取引されても、農家段階は国内価格でしか扱わないから、輸出先まで販売網を持っていなければ、輸出による利潤は得られない。結局、大規模資本をもつ企業を中心としたグループが形成され、農家はその一歯車に組み込まれるだけではないかと考える。

 輸出競争力を持つより、地産地消や食料安保、食品の安全性に力を入れることが、農家や国民生活を豊かにすることだと考える。

 tppによる問題は発生しなくなったとしても、こんごの日米間のFTAはしっかりしなければならない。不平等の貿易協定を押し付けられるような日本であってはならないと考える。

あわただしい一週間

2016-11-13 20:53:39 | Weblog
11/13
 今週も目まぐるしい一週間だった。
 週初めは、アメリカ大統領選が、注目の的で、まさかまさかのトランプ氏の勝利。ただ、アメリカの大統領選選挙独特の結果であり、総得票数はクリントン氏がうわまったという中でのトランプ氏の勝利。
 トランプ氏の言動については、クエスチョンが多いものの、応援した支持層が、格差社会の中で貧困層と言われる低所得者層が支持したということであれば、やはり考えなければならない。

 現政府の運営批判と合わせて、新自由主義の恩恵を受けない層が、支配や管理から逃れたいうっぷんが、政治を変える原動力になりうるということだろう。トランプ氏に反対する者がデモを起こしているが、「民主主義はどこへ行った」というスローガンを掲げているニュースを見ると、この動きがどのようになるのかまた大変気になるところである。

 今後は、日本政府が前のめりとなっているTPP交渉がどうなるのか。わたしは、もともとTPP交渉の中身には不満があるので、このまま不成立となることを望むが、2国間交渉で日本がアメリカの要求に屈するようになっても困る。

 週末は、様々な会合が開催されそのスケジュール調整が大変であった。そのなかて、土曜日には九州大学の熊本支部同窓会が開催されたが、同窓会の目玉でもある市民公開講座の座長を任されており、パネルディスカッションをうまく運営できるかという緊張感のある週末だった。

 何とか無事に終わったのかなと思う。、熊本地震の経験を踏まえた、「これからの熊本の復興復旧をどう進めていくのか」というテーマで、大西市長の基調講演、川口先生、島谷先生、松田アナウンサーをパネラーとしたディスカッションには、目を見張るような報告や提言があり、県や市の復興に寄与できるのではないかと感じた。

 本日は、地元の行事に終始したが、また明日から一週間頑張っていこうと思う。12月1日からは議会も開催されるが、現場のいろいろな状況をしっかりとらえていきたい。
 

 

TPPの強行採決について

2016-11-06 18:04:46 | Weblog
11/6
 昨日、今日と秋の行事が目白押し。そんな中、家の庭も手入れをしなければならず、時間を有効活用しながら孤軍奮闘という感じだ。

 さて、TPP承認に関する法案が、衆議院特別委員会で強行採決された。全く残念なことだ。民進党ほか野党がTPPの問題点を深堀しようとしても議論は深まらず。与党ははじめから承認ありきの国会審議だったと思われる。
 これから、衆議院の議決を経て参議院での議論もあると思われるが、8日のアメリカの大統領選挙が終わる前に、日本がリーダーシップをとるためにただそのタイミングを外さないために、承認を急ぐという政治的な駆け引きだけであり、国家の損益など将来の国民の生活を本当に考えているのだろうかと思う。

 自民党の国会議員の中にもTPP反対の議員はいるのに、そういう意見は封殺されていることに恐怖を感じる。
 また、農林水産大臣は、自身の発言により、国会を混乱させたという辞任に十分当たる行為をしたにもかかわらず、のうのうと続ける姿に、議員の質の低下を感じる。農家の怒りが伝わらない議員が農林水産大臣で居続けることに、大変憤りを感じる。

 これからも国会の動向に目が離されない。