西のつぶやき

日々考える事

農林水産常任委員会視察

2007-11-26 23:38:59 | Weblog
11/26
 本日は12月議会の議案を受けました。補正予算は災害予算を中心に9億程度。そのほか目立った議案は、知事以下3役、部長クラスの賃金カット。来年1月から再来年の3月までの時限的な措置であるが、知事選も控えているのに何故こんな期間を設定したのかなと疑問に思いますが、それだけ財政の厳しさを伝える必要が合ったのだと思います。
 確かに熊本県財政は瀕死の状態でありますが、今回の措置が一般職員の賃金カットの複線であるならばいやらしさを感じます。
 職員の賃金カットは、財政健全化債を借りるための手段であり、その財政健全化債は交付金の補填もない純粋な借金であり、後世に禍根を残すものです。
 一般県民にはかっこだけをつけて、県も努力してますなんて事は許されないのです。もちろんコスト低減を行う上で賃金カットも必要かもしれませんが、事はそんな小手先の問題ではない。三位一体の改革を受けて、国の交付金の算定が厳しくなったことで、すべての自治体があっぷあっぷの状態。地方自治の確立どころか、中央集権がより進んでいるのが現実です。

 さて、話は変わりますが、先日11月13日から15日に農林水産常任委員会で視察を行いましたのでその概要を報告したいと思います。
 初日は、荒尾競馬場を視察しました。九州では佐賀と熊本だけになってしまった公営競馬場。私は荒尾競馬場には初めて訪れましたが、素晴らしい景観の良さにほれぼれしました。海が見える競馬場はデートコースにはもってこいです。佐賀の競馬場も綺麗だと思いましたが、荒尾競馬場はゴルフコースを思わせるような施設です。しかし、平成3,4年の売り上げをピークに収益は激減。中央競馬場は儲かっているのに何故という感じでした。
 地元の景気の悪さが一番の原因ですが、もう少し工夫して家族ずれやデートコース用など観光スポットにできないものかと思いました。

 2日目は鹿児島県肝属郡にあるヤマサ木材株式会社を視察しました。この会社は国内林業が衰退する中で異樹種集成材でJAS認可を取得するなど精力的に頑張っています。
 また、輸入木材に対して競争力のもてる、簡素で合理的な生産・流通・加工のシステム作りを取り組んでおり、国産材の流通がブラックボックス状態であったものを価格をオープン化して供給者と需要者の信頼関係の強化に結びつける努力をしています。
 また、熊本県での施工例では天草中学校体育館、五木小学校、中央町総合体育館、御船観音温泉「華ほたる」などたくさんの事例があり、このような鹿児島の奥地にある企業と熊本の施設が関係していたことは意外でした。

 2日目午後は屋久島の農業で農業管理センターを視察しました。島の農業従事者が減少する中で農業労働力を確保するために平成8年に第3セクター方式で発足しています。
 作業受託内容は、水稲作付け、果樹剪定、収穫・草刈り・果樹野菜管理作業・トラクター耕耘作業です。日当は男性7000円、女性5500円とまあまあの賃金水準です。
最初のうちは委託希望農家も少なかったが最近では、日程調整に苦労するまでに需要があるとのこと。また従事者も島以外から移住してきた方も含めて現在45人のオペレーターを確保しているとのことでした。
 熊本も天草など過疎地では担い手が減少しており、労力の確保が重要な課題となっており大いに参考になる取り組みでした。

 3日目は屋久島の漁協を視察しました。まあ熊本の漁協に比べ非常に規模も小さいものでした。トビウオと鯖がメインの魚種ですが、温暖化の影響か水揚げの変動が大きいとのことでした。気になったのは加工施設の見学であったのですが、売店だけが稼働し、加工施設は全く稼働していない遊休施設であったこと。おそらく当初は観光客目当ての加工施設だったと思いますが、まったく目的を果たしていない税金の無駄使いといわれるような施設であったということです。

 残念ながら世界遺産の千年屋久杉を見る時間はなかったですが、自然豊かな島は堪能できました。自然があれば十分観光資源となること。このことはこれからの熊本の観光の考え方にもおおいに参考になると考えたところです。

 次回は新幹線特別対策委員会の視察報告をします。

視察ラッシュ。体力勝負の議員活動

2007-11-20 08:16:14 | Weblog
11/20
 なんと前回のつぶやきから15日もあいてしまった。この間いろんな方とお会いする中で、最近ブログがとまっとるぞとおしかりを受けることしばしば。
 みんな読んでくれているんだなと、感謝する一方で、しっかり書かなければと自分を戒める。
 さて、ここまで期間が空いたのは、まず我が家にいないためだ。中国への交流後、新幹線特別委員会で、富山、石川県の取り組みを。農林水産常任委員会では熊本荒尾競馬場、鹿児島県の林業会社「ヤマサ」そして屋久島の農業・水産業視察。明日からは決算特別委員会で島根県と広島県の財政状況および財政再建取り組み状況の視察となっています。

 議員は視察ばかりかというご批判を受けそうですが、今年は7月に参議院選挙、来年は知事選、その間9月、12月は県議会開催ということで、残った期間でそれぞれの委員会視察をいれると11月に集中してしまったということです。

 たまたま、東京都千代田区の議員視察が宮古島でゴルフをやったり女性を連れて回ったりという報道があったため、家内も私が視察から帰って来るなり「税金の無駄遣いはしてないよね。」と疑い深い目。
 もちろん真面目に、先進地のどこが熊本県の現状と比較して素晴らしいのか、そして本県にも導入可能なのかを考えながら視察をしています。
 他の議員、執行部も同様です。やはり視野を広げること。実際目で見て肌で感じることが、議会質問や行政執行に大きく役立つと思いました。
 それにしてもスケジュールも厳しいものがあり、移動距離も半端じゃない。また視察がない日は地元やいろんな方との会合会議が過密に入ってくるため、現在体力を消耗して、少々お疲れ気味です。
 議員は体力勝負という言葉を良く聞きますが、今回はそれを実感しています。

 今回は、内容がなくぼやきいいわけが多い内容になってしまいました。視察報告は次回から少し詳しく致します。
 

熊本県広西壮族自治区友好提携25周年記念訪問団報告

2007-11-06 00:42:48 | Weblog
11/5
 10月28日から11月1日の4泊5日で熊本県広西壮族自治区友好提携25周年記念訪問団の一員として、加わって参りました。そのレポート報告をしたいと思います。
 10月28日はまず福岡空港から上海に飛びました。時差は1時間遅れになります。4時20分の飛行機で発ち、5時05分到着。実際の飛行時間は1時間30分ぐらいです。
 その日は上海のホテル到着、夕食で終わりでしたが、上海の第一印象は、まるで東京。地震が少ないことにより、高層ビルが林立した状態。また、街を歩いている人も中国を連想させる人民服は全く見あたらず、ジーパン姿の若者や背広姿の男性が多く目に付いた。
 また、自動車の数も半端でない。
 ここではナンバープレートを購入する必要があり、その金額はおよそ70万円。それでも待ちの状態だとか。だから上海では近隣の市町村からナンバープレートを購入しているらしい。ちなみに上海地区ナンバープレートの目印はさんずいへんに戸の字。昔の海辺の土地の意味を表しているらしい。

 翌日は上海で頑張っている日本企業「ダイキン」を視察。10年前に合弁企業を立ち上げて以後、順調に経営をのばしている。中国全土の7割ぐらいのシェアーを占めている。
 女性が多いこと、人間による手作業が多いことが印象的であった。
 また、環境と障害者の雇用にも力をいれていた。
 一番困っているのは、市の政策が突然変わって対応が間に合わなくなることらしい。今回は日本と同様に、労働組合を作らせる法律ができて、その対応に苦慮している話を聞いた。
 その後上海市政府を表敬。範希平副秘書長を中心とした幹部役員と、県議会、県執行部、県日中友好協会役員とで昼食会を設ける。

 いろんな話がある中で、上海市の経済特区としての位置づけ、都市政策、ゴミ対策問題などに花が咲いた。熊本の印象については、もっと旅行会社と連携をしてprが必要だとアドバイスをいただいた。

 これから世界経済の中心となるであろう上海市と友好関係を保つことは、県経済発展のために大変重要であると感じた。

 このあとは、飛行機で南寧市にむかう。続きはまたこのあとで報告します。

 あすからは、新幹線特別委員会で北陸新幹線の視察に参ります。そのレポートも後日致します。

育樹祭

2007-11-04 22:00:44 | Weblog
11/4
 本日阿蘇県民の森で育樹祭が皇太子殿下ご臨席のもと実施された。
 昭和60年に全天皇陛下がお手植えになった、木が育っているかどうかを全国確認して回る皇室行事。
 たくさんの費用と人員を動員して実施された。育樹祭そのものは素晴らしい行事だと思うが、それにかかる費用と人員の動員を考えるとさすがにどうかなと思ってしまう。
 昔の同僚、先輩が何日もかり出されて、しかも今日は朝の5時に集合して、その対応に当たっている姿を見て、ただただ頭が下がるばかり。自分も県議でなければ同じ事をしていたんだよなと思う。せめてもの気持ちで「お疲れさま」と激励するのみ。
 
 潮谷知事も、神妙にご案内をしていた。緑の少年団もりっぱな発表であった。音楽関係者も踊りの方も、小中高校生その他多くの関係者が一生懸命式典を盛り上げる姿に感動した。
 確かに経費がかかりすぎる批判はあってしかるべきかもしれないが、多くの人たちが一つのことに集中して活動することは素晴らしいのではないかと思う。
 自分も来賓の立場であったが、出演者に対して精一杯の拍手を送った。
 素晴らしい秋晴れのもとで、素晴らしい式典が行われた。参加できなかった人に今日の式典のすばらしさを伝えたい。

 それでも、費用等やり方は今後の検討課題になるのだろう。しかし、皇太子がおいでになることによって、付近の道路は良くなったし、悪いことばかりではない。
 住民も大変喜んで旗を沿道から振って応援する、やはり国民の象徴は天皇(皇室)であると納得させられる。

 これからの国民と皇室および皇室行事のあり方は、多くの問題を抱えているのだろうなと一人ぽつんと思った。