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本日は12月議会の議案を受けました。補正予算は災害予算を中心に9億程度。そのほか目立った議案は、知事以下3役、部長クラスの賃金カット。来年1月から再来年の3月までの時限的な措置であるが、知事選も控えているのに何故こんな期間を設定したのかなと疑問に思いますが、それだけ財政の厳しさを伝える必要が合ったのだと思います。
確かに熊本県財政は瀕死の状態でありますが、今回の措置が一般職員の賃金カットの複線であるならばいやらしさを感じます。
職員の賃金カットは、財政健全化債を借りるための手段であり、その財政健全化債は交付金の補填もない純粋な借金であり、後世に禍根を残すものです。
一般県民にはかっこだけをつけて、県も努力してますなんて事は許されないのです。もちろんコスト低減を行う上で賃金カットも必要かもしれませんが、事はそんな小手先の問題ではない。三位一体の改革を受けて、国の交付金の算定が厳しくなったことで、すべての自治体があっぷあっぷの状態。地方自治の確立どころか、中央集権がより進んでいるのが現実です。
さて、話は変わりますが、先日11月13日から15日に農林水産常任委員会で視察を行いましたのでその概要を報告したいと思います。
初日は、荒尾競馬場を視察しました。九州では佐賀と熊本だけになってしまった公営競馬場。私は荒尾競馬場には初めて訪れましたが、素晴らしい景観の良さにほれぼれしました。海が見える競馬場はデートコースにはもってこいです。佐賀の競馬場も綺麗だと思いましたが、荒尾競馬場はゴルフコースを思わせるような施設です。しかし、平成3,4年の売り上げをピークに収益は激減。中央競馬場は儲かっているのに何故という感じでした。
地元の景気の悪さが一番の原因ですが、もう少し工夫して家族ずれやデートコース用など観光スポットにできないものかと思いました。
2日目は鹿児島県肝属郡にあるヤマサ木材株式会社を視察しました。この会社は国内林業が衰退する中で異樹種集成材でJAS認可を取得するなど精力的に頑張っています。
また、輸入木材に対して競争力のもてる、簡素で合理的な生産・流通・加工のシステム作りを取り組んでおり、国産材の流通がブラックボックス状態であったものを価格をオープン化して供給者と需要者の信頼関係の強化に結びつける努力をしています。
また、熊本県での施工例では天草中学校体育館、五木小学校、中央町総合体育館、御船観音温泉「華ほたる」などたくさんの事例があり、このような鹿児島の奥地にある企業と熊本の施設が関係していたことは意外でした。
2日目午後は屋久島の農業で農業管理センターを視察しました。島の農業従事者が減少する中で農業労働力を確保するために平成8年に第3セクター方式で発足しています。
作業受託内容は、水稲作付け、果樹剪定、収穫・草刈り・果樹野菜管理作業・トラクター耕耘作業です。日当は男性7000円、女性5500円とまあまあの賃金水準です。
最初のうちは委託希望農家も少なかったが最近では、日程調整に苦労するまでに需要があるとのこと。また従事者も島以外から移住してきた方も含めて現在45人のオペレーターを確保しているとのことでした。
熊本も天草など過疎地では担い手が減少しており、労力の確保が重要な課題となっており大いに参考になる取り組みでした。
3日目は屋久島の漁協を視察しました。まあ熊本の漁協に比べ非常に規模も小さいものでした。トビウオと鯖がメインの魚種ですが、温暖化の影響か水揚げの変動が大きいとのことでした。気になったのは加工施設の見学であったのですが、売店だけが稼働し、加工施設は全く稼働していない遊休施設であったこと。おそらく当初は観光客目当ての加工施設だったと思いますが、まったく目的を果たしていない税金の無駄使いといわれるような施設であったということです。
残念ながら世界遺産の千年屋久杉を見る時間はなかったですが、自然豊かな島は堪能できました。自然があれば十分観光資源となること。このことはこれからの熊本の観光の考え方にもおおいに参考になると考えたところです。
次回は新幹線特別対策委員会の視察報告をします。
本日は12月議会の議案を受けました。補正予算は災害予算を中心に9億程度。そのほか目立った議案は、知事以下3役、部長クラスの賃金カット。来年1月から再来年の3月までの時限的な措置であるが、知事選も控えているのに何故こんな期間を設定したのかなと疑問に思いますが、それだけ財政の厳しさを伝える必要が合ったのだと思います。
確かに熊本県財政は瀕死の状態でありますが、今回の措置が一般職員の賃金カットの複線であるならばいやらしさを感じます。
職員の賃金カットは、財政健全化債を借りるための手段であり、その財政健全化債は交付金の補填もない純粋な借金であり、後世に禍根を残すものです。
一般県民にはかっこだけをつけて、県も努力してますなんて事は許されないのです。もちろんコスト低減を行う上で賃金カットも必要かもしれませんが、事はそんな小手先の問題ではない。三位一体の改革を受けて、国の交付金の算定が厳しくなったことで、すべての自治体があっぷあっぷの状態。地方自治の確立どころか、中央集権がより進んでいるのが現実です。
さて、話は変わりますが、先日11月13日から15日に農林水産常任委員会で視察を行いましたのでその概要を報告したいと思います。
初日は、荒尾競馬場を視察しました。九州では佐賀と熊本だけになってしまった公営競馬場。私は荒尾競馬場には初めて訪れましたが、素晴らしい景観の良さにほれぼれしました。海が見える競馬場はデートコースにはもってこいです。佐賀の競馬場も綺麗だと思いましたが、荒尾競馬場はゴルフコースを思わせるような施設です。しかし、平成3,4年の売り上げをピークに収益は激減。中央競馬場は儲かっているのに何故という感じでした。
地元の景気の悪さが一番の原因ですが、もう少し工夫して家族ずれやデートコース用など観光スポットにできないものかと思いました。
2日目は鹿児島県肝属郡にあるヤマサ木材株式会社を視察しました。この会社は国内林業が衰退する中で異樹種集成材でJAS認可を取得するなど精力的に頑張っています。
また、輸入木材に対して競争力のもてる、簡素で合理的な生産・流通・加工のシステム作りを取り組んでおり、国産材の流通がブラックボックス状態であったものを価格をオープン化して供給者と需要者の信頼関係の強化に結びつける努力をしています。
また、熊本県での施工例では天草中学校体育館、五木小学校、中央町総合体育館、御船観音温泉「華ほたる」などたくさんの事例があり、このような鹿児島の奥地にある企業と熊本の施設が関係していたことは意外でした。
2日目午後は屋久島の農業で農業管理センターを視察しました。島の農業従事者が減少する中で農業労働力を確保するために平成8年に第3セクター方式で発足しています。
作業受託内容は、水稲作付け、果樹剪定、収穫・草刈り・果樹野菜管理作業・トラクター耕耘作業です。日当は男性7000円、女性5500円とまあまあの賃金水準です。
最初のうちは委託希望農家も少なかったが最近では、日程調整に苦労するまでに需要があるとのこと。また従事者も島以外から移住してきた方も含めて現在45人のオペレーターを確保しているとのことでした。
熊本も天草など過疎地では担い手が減少しており、労力の確保が重要な課題となっており大いに参考になる取り組みでした。
3日目は屋久島の漁協を視察しました。まあ熊本の漁協に比べ非常に規模も小さいものでした。トビウオと鯖がメインの魚種ですが、温暖化の影響か水揚げの変動が大きいとのことでした。気になったのは加工施設の見学であったのですが、売店だけが稼働し、加工施設は全く稼働していない遊休施設であったこと。おそらく当初は観光客目当ての加工施設だったと思いますが、まったく目的を果たしていない税金の無駄使いといわれるような施設であったということです。
残念ながら世界遺産の千年屋久杉を見る時間はなかったですが、自然豊かな島は堪能できました。自然があれば十分観光資源となること。このことはこれからの熊本の観光の考え方にもおおいに参考になると考えたところです。
次回は新幹線特別対策委員会の視察報告をします。