西のつぶやき

日々考える事

通常国会終了

2017-06-18 11:18:52 | Weblog
6/18
 本日で、2017年の通常国会が終了した。冒頭では、安倍首相が、法案の内容を丁寧に国民に説明して…と余裕のスタートであったが、その後、様々な問題、議員の失言が続き、首相自身も真っ青の国会終盤。

 その審議中で様々な疑問点は明らかとされず、公文書の存在がいかに適当にされているか、また官僚や国会議員が安倍さんのほうにしか向いていないことが、明白となった。それに逆らった通報者は、トカゲのしっぽ切り、いやこれから弾圧を受けていくことになるのではないかと想像される。

 とどのつまりが、共謀罪法案の強行採決。しかも考えられないような委員会中間報告などという手段で・・・。
 日本という国は、民主主義の模範の国ではなかったのか。平和を実現するために世界をリードする国ではなかったのか。小中学校の義務教育ではそのように教えられ、子供たちもそのことをしっかり受け取り、平和大使やいじめ撲滅の行動をしっかりと実践している。

 しかし、国民の代表者が集う国会では、核拡散防止条約も批准しない、原発削減にも消極的、地球温暖化防止協定からも撤退。国連の特別委員からの警告も無視。政府は北朝鮮国や韓国、中国を批判しているが、日本政府そのものが、世界から、指をされるような国になっていることに危機感を感じる。

 選挙の結果といわれれば、それは認めなければならないが、そうであるならば、今後の選挙で、安倍一強体制を止めるために、選挙で勝たなければならない。今は、有権者も怒りをもっていると思われるが、時が経てば、忘れてしまうのだろう。先日は、共謀罪法案成立を受けて廃案に向けた集会を開いたが、これからこのような地道な活動を続けていくことが、私たち政治に携わる者の責務だろう。

共謀罪は成立するのか

2017-06-11 15:20:36 | Weblog
6/11
 先週9日に、民進党による共謀罪反対集会に参加した。
 「テロを防止するために」「東京オリンピックを世界一安全に運営するために」とまことしやかに法案趣旨の意義は述べられているが、その内容たるや、戦前の治安維持法とあまり変わらないようなものとなっていることに、大変な怒りと恐怖を覚える。

 反対の趣旨は、この法案により内心の自由が奪われ、結果的には個人の尊厳が損なわれ、国家主義の下に国民が統制されることになるからだ。

 国会での議論の中で、法案の不備な点を指摘されているにもかかわらず、衆議院で強行採決された。このままいけば、数の論理で参議院でも強行採決されることは、十分予想される。

  しかし、ここにきて、政権の横暴が目立ち、この共謀罪もその道具にされてしまう危険性があるということに、国民にも浸透されつつあるのではないだろうか。
  森友学園、加計学園問題、暴行事件問題を通じて見えてくるのは、体制側、お友達でいる側輪は守られるが、そこから外れると、全く無視、トカゲのしっぽ切り、簡単に犯罪者に仕立てあげることができるということだ。

 最近では、某維新の議員が、民進党も共産党と同様に、公安の対象捜査に加えるべきだという発言が出ているが、体制側の傲慢さがひしひしと伝わってくる。
 今回の共謀罪が成立すれば、警察の捜査権を限りなく認め、そして犯罪を犯してもいないのに、密告されれば本人は元より、関係者(組織、サークル、友達、親戚、彼氏・彼女等々)はすべて調べられても、文句を言えないということになる。そして、やってもいないのに、罪が成立してしまう可能性があるということだ。

 「体制側にいるかいないか」、それは民主主義社会だけでなく、共産主義社会でも社会主義社会でも、国家が強い時には常に起こる、処世術の常とう手段だ。
 内心の自由も包含する基本的人権の尊重と国家統治は相いれないところもあるかもしれないが、なぜ世界的に進められているのか。
 国家主義がぶつかった悲惨な第二次世界大戦を通じて、多くの名もなき国民の命や人生が奪われたことを世界の人々は反省したのに、またその機運が希薄になって来ているように感じる。

 戦後70年、平和、基本的人権が守られている日本だが、ここまで来るには多くの血や涙が流れている。また、元の社会に戻ることがないように、この法案は絶対に阻止をしなければならないと考える。