西のつぶやき

日々考える事

台湾定期便誘致へ

2012-10-29 21:22:37 | Weblog
10/29
 今日も決算委員会が開催された。企業局、病院局、教育委員会の23年度の決算状況を審査した。企業局は工業用水部門が84億円の累積赤字を抱えており大変な状態である。荒瀬ダムの撤去、風力発電なども大きな課題を抱えている。
 病院局は、一般財源の持ち込みを25%カットしても、何とか黒字経営を続けている。県の病院は、一般の総合病院と異なり、心のケアをする病院なので、診療単価も低く、なかなか黒字経営に持っていくことは困難である。しかも、医者が不足している、また重篤な患者が多いなど、看護士もいろいろな面で苦労しており、経営者も大変なようだ。しかしその役割は重要であり、単なる経費削減では乗り切れない部署である。
 教育委員会も様々な課題を抱えている。特に奨学金を借りている方が返さないため未収金が膨れ上がっいることが問題となっており、その対策についてのやり取りがあった。
 
 これからあと4日ほど残っているが、すべての部署の取り組みが分かり、決算委員会は大変勉強になる。

 さて、明日からは台湾に、特別委員会で出張する。台湾からの定期便を熊本空港に誘致する目的だ。熊本をハブ空港にしようとする知事の思いがある。現在は、韓国だけだが、これからは台湾、中国そしてアジア各国との路線を開通していく必要がある。
 これが実現すれば、九州の玄関は熊本となり、熊本から各県に高速道路で1時間から2時間で移動できるようになれば、おのずと九州の中心都市としての位置づけができてくると思う。

 行政だけに任せるのではなく、議会も政治的に協力していくことで、大きく前進できるのではないかなと思う。自分もそういう仕事に参加できることに感謝したい。
 そういうことで、明日は早朝6時30分に出発なので、今日は早めに寝ることにしよう。

石原都知事

2012-10-26 08:39:46 | Weblog
10/26
 石原都知事が、知事職を辞任し、新しい新党を立ち上げて国政に復帰することが発表された。
 誰もが一瞬驚き、さもありなんという感じだろう。ただ、このことによりさらに政治の混迷が深まっていくように思う。

 石原都知事は、俳優の石原裕次郎と兄弟であり、小説家である。その抜群の知名度を生かし、政治家に転身しそして現在の都知事に至っている。息子もその血を受け継ぎ、俳優や政治家が育っており、第一線で活躍している。本人の政治の手腕もなかなかのもので、東京シティマラソンを定着させるなど国家政策と肩を並べるような都政を運営してきた。

 ただ、ときどき爆弾発言を発し物議を醸してきた。直近では尖閣諸島を都が買い上げて、日本の領有権を明確にするという発言により、国が買い上げることになり、その結果日中外交にひびか入り、中国内外での反日デモの引き金を作った。

 今回の辞任も、国政がしっかりしていないからとか官僚統治機構を壊さなければ、日本はだめになるという理由らしいが、石原都知事の思うような政治ができたら、本当に国民は幸せになるのだろうか。

 日本維新の会もそうだが、現在のシステムが過去のものであり、現状にマッチしないから根本からやり直す趣旨の発言は、一部の不利益を被っていると感じている国民からは喝采を受けるのだろう。

 しかし、新たなシステムができたとしても、歴史から見れば一瞬であり、いずれそのシステムも時代に合わなくなり、壊されていくのだろう。「歴史は繰り返す」というが、時の権力者によって、その権力者がやりやすい統治機構、政治機構がスクラップアンドビルドされていくだけだと思う。

 私は、その政治の世界に身を置いているので、真剣に考えなければならないが、国民の大多数は、平和で仕事があって、きちんとした衣食住が整っていれば満足できる社会として認識するのではないかと思う。しかし、人間には欲というのがあり、その業からは逃れられない動物だ。

 ましてや代々国家を運営している方たちは、自分たちが生き延びるために、あの手この手の戦略を尽くすのだろう。中国の歴史書をひも解けば、善政がなされたと言われた時代は、為政者は国民の声をよく聞き、国民はその善政に感謝して、勤労に努め、国力を増し、感謝の歌が謳われていたそうである。

 熊本県でも加藤清正の時代に、城下町を盛んにし、治水、干拓地の開発を行い領民の生活を向上させて清正公を称える歌が謳われたという。

 今の日本国では、為政者に対してはマスコミを通じて批判はあっても、褒めることはない。国民が喝さいを送る方は、スポーツや芸能、科学等で活躍している人ばかりのような気がするる

決算委員会

2012-10-22 09:42:53 | Weblog
10/22
 9月議会で、今年度の決算委員会委員に選任されたので、現在8回行われる決算委員会の審議を行っています。

 その目的は、予算が適切に執行されているか、税金の無駄遣いはないか等です。
 先日19日に開催された、土木部の決算では、繰り越し事業の多さに議論が集中しました。

 繰り越し事業とは、単年度の会計予算の中で、事業が年度内に完了できずに、翌年度まで持ち越してしまう事業です。(ごく稀に、繰り越した事業が翌年度に完了せず、3カ年にまたがる場合もある。)

 土木部などのハード事業を多く抱える部署では、しばしば発生します。
 原因は大きく分けて2つあり、一つは、明らかに工事期間が単年度で終了しない、大型の事業の場合(明拠繰り越しと言います)と、もう一つは、事業実施中に台風災害や地震災害など予期せぬ事故により事業が中断し、工事期間が足りずに、年度を越えなければ完了しない場合や、事業が採択された後に、想定外の人為的な要件(たとえば、用地交渉が難航した、設計計画に要する時間がかかったなど)で「不測の事態による」というものです。 (一般的に事故繰り越しと言います)

 本来なら事業着工までに、様々な条件は当然完了している事業として採択されるべきなのですが、実は国の補正予算と大きな因果関係があるのです。

 通常は、県の事業は4月から当初予算が執行されるが(国の事業は国会決議の関係で、5月までずれ込むことが多い)、その後景気対策などの補正予算が年度途中から執行される事があります。これに地方が対応する場合、当初予算で採択されなかった事業があれば、スムーズな事業採択が可能となりますが、実際は次年度を予定していた事業を、急きょ、補正予算があるからということで、前倒しで採択する事が多いので結局、事業完了が3月末までにできない状態になり、次年度に繰り越さなければならなくなります。

 じゃそういう事業は採択しなければいいのではないかと思われますが、国の財政がひっ迫している中で、必ずしも当初から国の予算が潤沢にあるわけではありません。地方は財政力が弱いため、国に対して、予算の陳情を行うこととなります。(もともと国に頼らないで、県独自で事業が進められればいいのだが、地方自治体の財政は脆弱で、国の補助1/2から1/3程度を補助してもらって、ようやく執行可能となっています。

 そういう地方自治財政状況の中で、国の景気対策で、これだけ国がお金を出しますから、地方自治体の皆さんは事業に手をあげませんかと誘い水をかけられれば、地元の要請もあり、勢い採択に向けて申請をすることになります。その結果事業が完了できませんから繰り越します、ということになるのです。

 繰り越し事業を行政の怠慢とするのか、それとも地元要望に対する機敏な対応とするのかは、いろいろ判断の視点はあるかと思いますが、現実はこういう工夫をしながら地方の事業を推進しています。

 ただ、このようなやり方でどさくさにまぎれて、しょうもない事業が採択される事があります。たとえば今、問題となっている復興予算が、明らかに被災地域復興のために使われていないのではと疑われるような事業に、いろいろな理由をつけて、執行されているということです。貴重な国民の税金を使うわけですから、予算の使途にはしっかり目配りをしなければなりません。
 ですから、決算委員会は、県議が県民に代わって、予算の無駄遣いをしていないかチェックをするという重要な役割があります。

 今日は、健康福祉部と企画振興部の決算委員会です。しっかりチェックをしたいと思います。

 

 

実りの秋

2012-10-14 17:15:29 | Weblog
10/14
 またまた、2週間ほどブログをさぼってしまった。なかなかパソコンの前で時間を使ってブログを書く時間がとれない。

 さて、9月議会は10/13日に終了した。今回は7.12九州北部豪雨災害の対策を中心に議会が開催された。今回は313億円の補正予算を決定したが、これから5年間程度は災害対策の予算が継続して組まれることになる。

 ただ、国会では東北地方の復興予算の使い方に不適切なものがあると指摘をされているようだが、そのことで本県への災害予算に対してのしわ寄せが来なければと懸念する。1日でも早く復興できるように、十分な予算確保には議会としても努めなければならない。今議会でもそういう趣旨の意見書を国に対して要望した。

 議会が終わったからと言っても議員は早々暇ではない。秋の実りのシーズンとともに、地域での土日の行事はオンパレードだ。体育祭や文化祭、収穫祭。自分は労働組合関係の定期大会がほとんど毎日入ってくる。また今議会で決算特別委員会委員にも任命されたため、23年度の行政機関の決算審議を8回程度実施する。県民の税金が無駄なく、効果的に活用されているかしっかり審査をしたいと考えている。

 また、委員会視察や政務調査活動も日程に加わってくるし、12月には議会の一般質問を予定しているので、バタバタとした日々が続くであろう。

 しかし、忙殺される日々ではあるが、今年の秋は晴天も続き、気温もちょうど良くなってきている。実りの秋をしっかり満喫したいものである。