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昨日、立野地区にある柱状節理破壊防止を意図して、ユネスコジオパーク認定委員会に要望書を提出したことを記者発表した。
立野ダム建設の反対運動の一環として取り組んでいる。
立野ダム建設は40年以上も前から、進められている事業。治水を目的として建設が進められているが、私たちはダム建設の危険性を感じてその反対運動に取り組んでいる。
しかし、立野ダム建設はあまり知られていない。治水の受益が熊本市であるが、建設場所は南阿蘇村立野地区で、国道57号線からもあまり見えないところに予定されており、なかなか気づきにくい場所にあることが一つの原因だ。
なぜ建設に反対するのか。・・この地域はもともと阿蘇がカルデラ湖であった時に、一番崩れやすい場所であったために決壊し、立野峡谷となったところであるからだ。(神話ではタテイワタツノミコトが蹴破ったという伝説が残っているが、それは神話性を持たせることで、人が寄り付かないようにする。=危険な地域には人々が寄り付かせないようにしたのではないかという先人の知恵があると私は考える。)
また、40年前の治水の技術では、ダムが最適だったのかもしれないが、河川改修技術の向上、遊水池の検討をすることで、ダムによらない治水が可能になってきているし、実際、白川の流量計算をすると、ダムによる効果は熊本市の白川河川改修効果よりも劣っていることは、国交省自らの数値報告でも明らかとなっている。そこに巨額の税金を投入することを皆さん良しとするのか?という疑問には応えられていないと思う。
この柱状節理の構造は大変もろく崩れやすいという性質のおかげで。逆に阿蘇の雨水を地下浸透させる効果もあるので、熊本県が地下水の湧水地となっている要因でもある。
そういう地に、ミルキーコンクリートを流し込み、地盤を固めて、巨大ダムを造ることがどんなに危険なことかは、しっかり考えなければならないと思う。
また、危険性だけではなく、景観を大きく損ねることも伝えなければならない。
ダム建設後には湛水試験が行われることになっており、隣接する北向山自然天然林が一時的にせよ水没し、多くの希少な価値を持つ動植物が死滅する。
また、ダム建設予定地は南阿蘇鉄道が、立野地区から高森町間をつないでおり、(現在は地震のために止まっている)、トロッコ列車として、大自然を楽しむ観光スポットでもある。その地に人工の建築物が似合うか?。
そして、世界の阿蘇をジオパーク認定をする運動を、地域も県も真剣にとり組んでいる中で、まさに阿蘇の玄関口にあたる立野に、そのような巨大ダムを建設することは整合性が取れるのだろうかという、問題喚起をするための記者会見であったと考える。
早速、マスコミでも報道され、賛同の声もいただいている。
人の命と生活財産を守ることと、自然環境破壊は隣り合わせのことだが、できうるだけ後世の人に今の自然を継承していくという考えは、経済的に損失する部分もあるが、結局は、老朽化により、いつかはダムは取り壊さなければならないし、その費用と危険性を後世の人に押し付けることは、私にはできない。自然といかに共生していくかという考えが、これからの人類に必要だと考える。
ユネスコの世界遺産認定、ジオパーク認定の事業も、そういう発想から始まったのではないだろうか。今後もしっかりと取り組んでいきたい。
昨日、立野地区にある柱状節理破壊防止を意図して、ユネスコジオパーク認定委員会に要望書を提出したことを記者発表した。
立野ダム建設の反対運動の一環として取り組んでいる。
立野ダム建設は40年以上も前から、進められている事業。治水を目的として建設が進められているが、私たちはダム建設の危険性を感じてその反対運動に取り組んでいる。
しかし、立野ダム建設はあまり知られていない。治水の受益が熊本市であるが、建設場所は南阿蘇村立野地区で、国道57号線からもあまり見えないところに予定されており、なかなか気づきにくい場所にあることが一つの原因だ。
なぜ建設に反対するのか。・・この地域はもともと阿蘇がカルデラ湖であった時に、一番崩れやすい場所であったために決壊し、立野峡谷となったところであるからだ。(神話ではタテイワタツノミコトが蹴破ったという伝説が残っているが、それは神話性を持たせることで、人が寄り付かないようにする。=危険な地域には人々が寄り付かせないようにしたのではないかという先人の知恵があると私は考える。)
また、40年前の治水の技術では、ダムが最適だったのかもしれないが、河川改修技術の向上、遊水池の検討をすることで、ダムによらない治水が可能になってきているし、実際、白川の流量計算をすると、ダムによる効果は熊本市の白川河川改修効果よりも劣っていることは、国交省自らの数値報告でも明らかとなっている。そこに巨額の税金を投入することを皆さん良しとするのか?という疑問には応えられていないと思う。
この柱状節理の構造は大変もろく崩れやすいという性質のおかげで。逆に阿蘇の雨水を地下浸透させる効果もあるので、熊本県が地下水の湧水地となっている要因でもある。
そういう地に、ミルキーコンクリートを流し込み、地盤を固めて、巨大ダムを造ることがどんなに危険なことかは、しっかり考えなければならないと思う。
また、危険性だけではなく、景観を大きく損ねることも伝えなければならない。
ダム建設後には湛水試験が行われることになっており、隣接する北向山自然天然林が一時的にせよ水没し、多くの希少な価値を持つ動植物が死滅する。
また、ダム建設予定地は南阿蘇鉄道が、立野地区から高森町間をつないでおり、(現在は地震のために止まっている)、トロッコ列車として、大自然を楽しむ観光スポットでもある。その地に人工の建築物が似合うか?。
そして、世界の阿蘇をジオパーク認定をする運動を、地域も県も真剣にとり組んでいる中で、まさに阿蘇の玄関口にあたる立野に、そのような巨大ダムを建設することは整合性が取れるのだろうかという、問題喚起をするための記者会見であったと考える。
早速、マスコミでも報道され、賛同の声もいただいている。
人の命と生活財産を守ることと、自然環境破壊は隣り合わせのことだが、できうるだけ後世の人に今の自然を継承していくという考えは、経済的に損失する部分もあるが、結局は、老朽化により、いつかはダムは取り壊さなければならないし、その費用と危険性を後世の人に押し付けることは、私にはできない。自然といかに共生していくかという考えが、これからの人類に必要だと考える。
ユネスコの世界遺産認定、ジオパーク認定の事業も、そういう発想から始まったのではないだろうか。今後もしっかりと取り組んでいきたい。