西のつぶやき

日々考える事

新熊本合同庁舎建設について

2009-12-16 17:22:19 | Weblog
12/16
 明日で12月議会も終わる。いろいろな議案、請願、意見書の採択がされる。県議会では自民党が多数なため、結局自民党の考え通りになってしまう実態がある。

 その中で、新熊本合同庁舎A棟、B棟の建設の促進に対する意見書が採択される見込みである。

 民主党が政権を取る前までは、この案件は当然の事案であった。しかし、民主党政権後、国の出先機関廃止、縮小が進む方向で、全国知事会もそれを要望している。もちろん蒲島知事もその一員である。

 一方で熊本駅前開発と合わせて、新熊本合同庁舎建設を促進している熊本県及び市の希望がある。前述の知事会での意見とは全く矛盾した要望になっている。
 
 いろんな意見がある中で、現時点ではあくまでも建設促進を要望するべきだという意見が太宗を占めている。A棟については、すでに建設も終わり、内装待ちの状態である。

 もし、出先機関の廃止が実施されれば、当初予定していたB棟への入居団体があるのか疑問である。現在の二の丸合同庁舎の組織が現状の人員体制で移動すれば、A棟では足りないが、組織の見直しで、人員縮小になれば、B棟予定の団体分までA棟に入ってしまうのではないかと容易に予想される。

 そのような中で、B棟を建設するのは、無駄な工事となってしまう。と私は思う。
 ただ、二の丸の合同庁舎が移転してしまわないと、熊本城の城下町戦略構想に支障をきたすため、熊本市としては移転は是非とも実施したもらいたい事項。

 また、県としても新幹線開通後の駅前開発に広大な何もない土地があることは、非常にまずい状況になってしまう。だから、B棟を建設すべきという意見になる。

 ただ、無駄になる建物になることが見えている建設には、税金の無駄遣いになると私は思う。建設に必要な要件を満たしてから、建設は進めるべきだと思う。だから鎌田県議とともに、B棟の建設にこだわらず、国の責任において、土地の有効利用を求めるという意見書に変えてほしいと意見したが、大西議員の「現時点では、県のスタンスは予定通り建設をすることを県として要望すべきである、それができなくなったあとでいろいろ提案してもいいのではないか」という意見で押し切られてしまった。まあ、順番としてはそれでいいのかもしれないが・・・・。結局明日の議会では、AB両棟の建設促進をという意見書になって採択されてしまうだろう。
 いろいろ意見が出された採決結果であることを知ってもらいたい。