西のつぶやき

日々考える事

地球温暖化と地域農業研究所と環境問題

2007-03-01 00:09:49 | Weblog
今、地球温暖化が問題となっています。テレビでも平均気温が3度上がると、生物の5割近くが死滅すると言われています。たかが3度と思われるかもしれませんが、平均で3度という事は時には10度以上も上回ったり下回ったりする日もあるということです。人間でも36度の平熱の人が37度と1度上がっただけで、熱があるということになるのです。39度になれば大変ですよね。
今日も非常に暑かったです。車の中で2月というのにクーラーを入れました。普通では考えられないことです。昨年の夏も暑かったです。38度という日もありました。20年前は考えられなかった夏の気温です。これが平均気温3度上昇といわれる現象のひとつでしょう。
 昨年は九州の米が不作でした。台風の影響ももちろんあったのですが、研究者の間では品種が気候に合わなくなってきたという説もあります。平均気温が1度違うだけで、その地にあう適当な品種でなくなってしまうことがあります。
 熊本県内には、県の農業研究センターが6カ所(合志、阿蘇、矢部、球磨、天草、八代)有ります。私も農業の技術者ですから、地域別に研究所があり、その地の適正品種の研究を進めていることは十分理解ができます。しかし、その役割等を理解できない方は研究所の合理化を唱え、十把一絡げの言い方をして、「米の研究は九州で一つの研究所でやればいいんじゃないか」などという意見を言われます。でも、実際は、気候や土壌等のわずかな差でも生物は大きな影響を受けて生きているんです。
 農作物だけではありません、生きているものにとって環境の変化は大問題となってきます。私たちそして私たちの子ども達が安心して暮らせるように、平均気温上昇につながる環境の問題に、政治家はきちんとアンテナを張って100年の大計を計画すべきだと私は考えます。