二銭銅貨

星の数: ☆良い ☆☆すごく良い ☆☆☆激しく良い ☆☆☆☆超激しく良い ☆☆☆☆☆ありえない

黒い十人の女

2006-02-21 | 邦画
黒い十人の女  ☆☆
1961.05.03 大映、白黒、横長サイズ
監督:市川崑、脚本:和田夏十
出演:岸恵子、山本富士子、宮城まり子、中村玉緒、岸田今日子

海辺で10人の女に囲まれた船越英二は、
薬を無理やり飲まされて、そして、みんなに抱き抱えられて、
海にドンブと捨てられました。
という、幻想を思い浮かべた船越英二は少しブルブルしてます。
でも、どうしようも無いんだよね。
TV局のプロデューサだからさ。
罰として、上の出演リストからは、はずしました。

薄く、ぼんやりした、黒ではなく、薄い黒色した、
喜劇ですね。これは。

岸恵子のセリフは、ゆっくりとはっきりとぼんやりと、
甘い感じで映画全体を包んでいます。
それでもって船越英二に哲学的な説教を垂れるんですね。

伊丹十三さんが居ました。中村玉緒さんと話してました。

TVで見た故か、途中カットされた部分があるのか、
最後でトラックらしきものが燃えているシーンがあったんだけど、
あれは何だったんだろ?
また、いつか見る機会があったら確認して見よう。
06.02.19 TV録画
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恋の片道切符

2006-02-21 | 邦画
恋の片道切符  
1960.04.15 松竹、白黒、横長サイズ
監督・脚本:篠田正浩
出演:小坂一也、牧紀子、平尾昌章、鳳八千代

夜、遅く、ようやく仕事にありつけて、
帰る、帰り路。
鉄橋の上で泣いている女が気になって、
拾って来てしまったサックス吹きのバンドマンのタマゴ。
別段、自殺しようとしていたわけでは無いのにね。

次に見つかったバンドの仕事で、仲間の前でサックスを
吹き始める場面が良いです。

監督助手:山田洋次って書いてあったようでした。
06.02.19 NFC
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ろくでなし

2006-02-20 | 邦画
ろくでなし  ☆☆
1960.07.06 松竹、白黒、横長サイズ
監督・脚本:吉田喜重
出演:津川雅彦、高千穂ひづる、川津祐介、山下洵一郎、安井昌二

ろくでなし  津川雅彦  ろくでなし
ろくでなし 高千穂ひづる ろくでなし
ろくでなし  川津祐介  ろくでなし
ろくでなし 監督 吉田喜重
って感じの映画です。

ろくでなしぶってるけど、ろくでなしでない、ろくでなし。
ヌーベルバーグぶってるけど、ヌーベルバーグでない、
ヌーベルバーグ。
渇き切った感じぶってるけど、渇いてない、湿っぽい感じに乾いてる。

つんつんしてる高千穂ひずるは、実は津川雅彦が大好き。
つんつんしてる津川雅彦は、実は高千穂ひずるが大好き。
クールぶって、まっすぐしか見てないけど、人の目を
まっすぐ見てない川津祐介も、実は高千穂ひずるが大好き。
06.02.19 NFC
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氾濫

2006-02-18 | 邦画
氾濫  ☆☆
1959.05.13 大映、カラー、横長サイズ
監督:増村保造、脚本:白坂依志夫、原作:伊藤整
出演:佐分利信、沢村貞子、若尾文子、川崎敬三、叶順子、左幸子

くねくね、フラフラ、どうしょうもない川崎敬三、
ちゃっかり、うまくやって、
最後は青空の中、化学系プラントのてっぺんにまで登っていく。
まるきり技術屋の佐分利信は、工場の片隅の貧乏な研究室で、
昔からの仲間と一緒にこもって研究するのが安心。
不安と不満でいっぱいの沢村貞子は失望して呆然自失。
叶順子はしっかり。勝負に出て、倒れても倒れない。
お嬢様の若尾文子は、世の中分かってないし、すねてるし。
左幸子。幸うすいけど、元気。

役者がそれぞれのキャラクターをしっかり表現していて面白い。
佐分利信やその同僚の技術屋や大学の先生など、技術屋や
研究者の雰囲気が良く出ていると思った。
名誉や金でなく、面白い研究やってりゃ、それでいいっていう
研究者がたまにいます。ノーベル賞の田中さんみたいな。
一方で、ビジネスマンみたいな大学の先生も結構います。

原作の伊藤整は東工大で先生をしていたことがあって、
その時期が小説執筆より前であれば、多分その時の経験で書いたのだろう。
結構、リアルで面白かった。
06.01.22 ラピュタ阿佐ヶ谷
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THE有頂天ホテル

2006-02-16 | 邦画
THE有頂天ホテル  ☆☆
監督・脚本:三谷幸喜
出演:役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子、戸田恵子
2006.1.14 フジテレビ・東宝、カラー、横長サイズ

大きな機械仕掛けの時計、精密で緻密、複雑だけれど、
しっかり機械油がくれてあって、休み無く、無駄なく、
ゆったりと大きく、正確に時刻を刻みます。
深夜12時にボーンと、重々しく、面白おかしく、
ゆったりと大きな、音を鳴らします。
と、そんな場面はありませんが、そんな感じの映画です。

三谷監督が演出するものには、いつも感じることだけど、
人の動き、カメラの動き、物の動きに一体感があって、
そして、滑らかです。滑らかに全体がゆったりと動いて、
隙がありません。精密な大時計のようです。
それに、ただ動いているだけではありません。
その動きは必ず登場人物の心理の動きにも同期しているのです。

みんなで参加しよう、年末大パーティー。
みんなで参加しよう、この世とそして人生。
2006.01.XX シネコン
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