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14国立劇場12月/伊賀越道中双六/歌舞伎

2015-01-04 | 歌舞伎・文楽
14国立劇場12月/伊賀越道中双六/歌舞伎

伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)

序幕  相州鎌倉 和田行家屋敷の場
二幕目 大和郡山 誉田家城中の場(こんだ)
三幕目 三州藤川 新関の場
       同 裏手竹藪の場
四幕目 三州岡崎 山田幸兵衛住家の場
大詰  伊賀上野 敵討の場

吉右衛門、歌六、又五郎、菊之助、歌昇、種之助
米吉、隼人、橘三郎、桂三、錦之助、芝雀、東蔵

渋い。

岡崎では、太夫三味線に気迫、美しさがあって良く切れて鋭い。さっぱりとしていた。又五郎が重厚な殿様(誉田大内記、こんだだいないき)とコミカルな飛脚(助平、すけへい)の二役をやって面白い。まったく違うものを二つやった。両方ともうまいぞ。うまいぞ。菊之助の和田志津馬は美しい。米吉のお袖は前半が可愛らしく後半は色っぽい。こちらも両方うまい。綺麗。美しい。播磨屋。父親の歌六は思いっきり渋くて重厚な山田幸兵衛。錦之助はまじめな悪役の沢井股五郎。吉右衛門は唐木政右衛門で力が抜けていて軽い。剣豪っていうのはあんな風に力が抜けているのかも知れない。殺陣も軽くて、力みが無い。

唐木政右衛門は荒木又右衛門のことで「鍵屋の辻の決闘」で有名な剣豪。柳生新陰流を学んだとする説があり、劇中でも真剣白刃取りが試合の場面やだんまりの場面で使われている。

三州は三河のこと。大和郡山は奈良県内の市。伊賀は三重県内の市。

全段をやると次のようになり、今回は丸印の所が上演された。
1段目  鶴が岡(つるがおか)
2段目 ○和田行家屋敷(わだゆきえやしき)
3段目  円覚寺(えんがくじ)
4段目 ○郡山宮居(こおりやまみやい)
5段目  唐木政右衛門屋敷(からきまさえもんやしき)
6段目  沼津(ぬまづ)
7段目 ○藤川新関(ふじかわしんせき)
     引抜き 団子売り(だんごうり)
8段目 ○岡崎(おかざき)
9段目  伏見北国屋(ふしみほっこくや)
10段目○伊賀上野敵討(いがうえのかたきうち)

14.12.21 国立劇場

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