ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

TESCO・デカフェ紅茶 UK最大のご庶民スーパー…ってテスコボーイのテスコってTESCOだったの!?

2012年12月11日 | 紅茶・デカフェ
さて、前回からの予告通り
順を追って先日購入したUK紅茶レビューをして参ります

今回はTESCOのデカフェ紅茶であります
いつものようにまずは基礎知識からいってみましょう


TESCO…それは英国最大のスーパーマーケットだ
英国だけではない
ウォルマート、カルフールに継ぐ世界第3位のスーパーである
(ここらはwikiに詳しいので、詳しく知りたい方は、是非リンクをご利用下さい)
日本にも進出していたが、去年の2011年に撤退を決めたとのことである

でもTESCOなんてどこでやってたの?
東京に住んでいた頃にはついぞ見かけなかったよね…
と言いたいところだったが、さっきテスコ・ジャパンの店舗案内を見たら
実家の近くにあったorz
しかもオープンしたのってまだ私がうろついてた頃じゃん!
チャリで前通ってるよ絶対。でも知らねぇ


…とほざいているのも束の間だった。
今回TESCOを調べているうちに、大変な事実に遭遇してしまったのです

テスコボーイの“テスコ”はTESCOのテスコだった!!

テスコボーイ…この郷愁に満ちた響き…
そう、あの伝説の種馬テスコボーイのことだ!
数々の日本競馬史上に残る名馬を産み、テスコボーイの血を分けた馬たちは一時代を築いたのだ
トウショウボーイ、ハギノカムイオー、キタノカチドキ
そして史上最強の牝馬テスコガビー
デカフェレビュー史上最も衝撃的な展開が
よもやこのUKご庶民ティーレビューも終盤にさしかかったところで来てしまうとは!
4コーナー回って直線に入ったゴール前で、まさかの大穴が(黒三角2個▲▲くらいのやつだよ)
大外回って差し切っちゃうくらいの胸熱な展開じゃないかっ!

なんでこんな競馬ネタでどっかのオヤジのように興奮してるんだと思われたそこのあなた
私はね、なんと現役のテスコガビーのファンだったんですよ!
それも幼稚園の頃からだ!年季入ってるんだこちとらその頃のお出かけコースには
後楽園の場外馬券場が入ってたんだぞ(←自慢する話しじゃございませぬ。親父に連れてかれただけ)
桜花賞、オークス…ガビー伝説をこの目で見たのだ。あの凄まじい逃げ足を!

どうやらテスコボーイはTESCOの創業者ジャック・コーエンの持ち馬だったらしい
英国競馬界ではそんなに走らなかったらしいが、日本に来てから種牡馬として活躍したのだ
そのテスコボーイの資質を100%引き継いだ史上最強の牝馬がテスコガビーだった
ガビーはガブリエルの愛称で、ジャック・コーエンの隣家に住む少女からとった名前だとか

いや「知らねえ」じゃなかった。お世話になりましたごめんなさい

思わぬところで足止めを食らったが
これを記事にせずしてANANDA・Cafeとは言えません(←どんな紅茶ブログなんだ)
いや、UKらしい話題ではあります
競馬の発祥である伝統の英国競馬ですからね
ちなみにテスコボーイは大の競馬好きだったアン王女の建てたアスコット競馬場のG1レース
クイーンアンステークスで1966年に優勝してるんですなこれが
フォトナム&メイソンで「クイーンアン」というブレンドがありますが
そんなお茶を飲みながら、王室専用観覧室で優雅に競馬観戦してるんだろうなあ
紅茶と競馬が好きなんて…アテクシ前世はやはり英国貴族だったに違いないそうよ決まってるわ


はっ…また戻ってしまったorz
前世の高貴な血統は封印して、庶民の紅茶の話をしよう


テスコの紅茶というのは、日本で言うと「イオン」とか「西友」とか「ダイエー」「ライフ」みたいな
全国展開してる大型スーパーのPB紅茶である
以前レビューしたイオン・トップバリュの「セイロンジャワティー」のようなもん
これは90gで188円=100gで208円となる。たいへん優秀
さてテスコの普通の紅茶。これの現地値段はTesco 80 Teabags 250G £1.31 (£0.52/100g)
1ポンドは現在、日本円で132円…うう、高くなったなポンド120円台だったのに
ということは1.31ポンド=250gで172円…うそだろ100g、69円て
100円切ったぞ!なんなんだこれは!
夢の1g1円紅茶の上を行くぞ(上じゃなくて実質は下なんすけどね)

ではデカフェは、というと
Tesco Decaffeinated 80 Teabags 250G=£1.50 (£0.60/100g)=198円
…100gで80円。デカフェですら1g1円以下の世界だ…わー(棒)
(ちなみにこの情報はUKのTESCOのオンラインストアでの情報)
198円のデカフェ紅茶を1550円で買う…
まあしかたない。いまんとこ自分で個人輸入できないんだからな
この手間と国際輸送料と、異民族の言語を超えなくてはならんのです
イギリスは遠いなぁ…わかっちゃいるけど(笑)


さて能書きはこれくらいで許しといてやる(←誰を?)
ゴタクぬかしてねーで、さっさと味見しろ!と怒られそうなんでレビューさせて頂きます
普通、競馬の話とかコスパとか最後に書くよね…
でもこんなのはみんな慣れたよね(←そうそういつもの事)


今回の外箱も魚臭くなかった
この手のスーパーPB系の外箱はなぜか魚臭くないんです
期待大。でも、M&SでさえTBはいりこだし袋だったからなぁ
油断は禁物ですよね

トップ画像で箱の感じはわかっていただけたかと思う
この中が、また判で押したようにM&Sと同じなんです
アルミ蒸着パック2つに40個づつTBが入ってるんです
これもやっぱりはやりのラウンドP


  


TBを破いて中の茶葉を見る



画像が多少赤いですが、今回も脳内で黒めに色彩補正をかましてやってくだせぃ
でも褐色の茶葉は割合が多く、黒い茶葉はダストに近いのが入ってますな
“base of great Afrikan teas”と箱の側面に書いてある
アフリカ系の茶葉ベースですね。あとはセイロンぽい匂いがします
そしてTBはほぼM&Sと同じくらいのいりこ風味でありまするorz
ああ…これもダメか
テトレーくらいならまだ我慢できるんだけどな
このグレードから下の海産パックは味的にダメです
でも仕方ないです
レビューの時だけはTBで淹れよう
もちろんちゃんとTB外したのもレビューしますよ

外箱の側面に風味のグレードが書いてある
MEDIUMだそうです。グレードは1~3の2

 

さて、ようやく淹れてみます
淹れ方はいつものUKご庶民TB紅茶方式
マグにTB入れて、熱湯を200ccぶっこむ。蓋して待つこと4分
(例の80Pだから250g÷80P=3.125g)
蓋を開けてまず香りを嗅ぎます

▼香り
うすい…いりこ…いりこをかろうじて乗り越えて来たが、若い草っぽい香り+セイロン
この香りどこかで嗅いだことが…
うお。リプトン・イエローバッグです
もしくはモスバーガーの紅茶の香りだな
青臭い感じなんですが、爽やかさがない香りなんだよね。紅茶っぽくない
これが多分アフリカ。ケニヤぽいが、ルワンダとかマラウィかもしれない
でも、いりこだしに阻まれて、それもわずかです

▼味(ストレート)
うすい…腰がない…多少の渋み。甘味なし。
味も若い草の味。例のリプトンイエローバッグに共通するなにか。
クセがないわけじゃないんですが、良いクセではないような…
おおお、冷めてきたらやけに渋みが出てきた
珍しい!これは珍しい。普通、UKご庶民デカフェ紅茶はスムースなんですよ
のどごしとかなめらかで、渋みなし、が基本
なのにこれは冷めてくると舌に残るほどの渋さ
この渋さで、熱い頃の水っぽさが消し飛ぶ
だが渋い!これはストレートでは飲まないほうがいいですね
もともとストレート用ではないし

▼味(ミルクティー)
熱いうちのミルクティーは最初ミルクに多少負ける?
ミルク入れると多少甘味が出るがやはり腰がなく水っぽい
冷めると渋みが出るので、ミルクティーは少し冷めてからの方がコクが出る
しかしティーバッグはミルク入れるといりこ風味からシフトして牡蠣風味が少しずつ出てくる
かなりぬるくなったらそれも消えた
だが、TBは外すことをおすすめする

▼TBなし
香りはイエローバッグ的なのは変わらないが、茶葉には海産臭はあまり移っていない
TBを外したので安心して味わえる(笑)
これでミルクティーにすると、まあまあ飲める
温度変化で少しづつコクが出てくるのはTB付きのレビューと同じ
飲めるが、日本のスーパーでもよくある、すっごく安い投げ売りのTBを飲んでいる感じ
アフリカ紅茶ベースなんだよね。
てことは、この青臭いのってアフリカ系のやっすいヤツなのかなぁ
デカフェにしては紅茶の風味があるってことだよな…
でもその紅茶はあんま美味しくない紅茶だ
うーん!微妙だぞこれ!


▼総評
「猫舌用のデカフェ」
かなり偏ったデカフェと言える
ただ渋みがどのデカフェより強かった。
香りは思ったよりあるがあの青臭みのある高発酵イェローバッグ臭は苦手
ストレートで温度下がりかけの時のこの舌の両側に刺激の残る渋みはかなり飲みづらい

よって、バッグ外して濃く入れてミルクティーにして時間を置いて
ぬるくなったころ飲むのがベストかも知れない
ながら族の人で、ついついなんかしてるうちにミルクティー冷めちゃうんだよね~
なんておっしゃるそこのあなた!
このTESCOのデカフェなら飲み頃になってますよ!

個性といえば個性…うむむ、デカフェぽくないが安くてマズい紅茶
デカフェとしては個性的だが、紅茶としてはあんまり美味しくない(笑)
どう言えばいいんだろうこの感じ
いままでのでいくと、そうだね…
“劣化PGtips”って感じだな
PGのデカフェが80Pで£2.39 (£0.96/100g)
TESCOデカフェが同じ容量で£1.50 (£0.60/100g)
この差額分(日本円にして100円)がクオリティの差ってやつ
でも、安さと風味を考えると、デカフェならTESCOでもいいって思う人も確実にいるよね

UKデカフェをいろいろ飲んでくると、デカフェ独特な味の領域があるのがわかる
そうすると
①「紅茶の風味が抜けていてやたら濃いいわゆるデカフェ味」のがいいか
②「不味くてもいいから、デカフェにも紅茶っぽさが欲しい」のを目指すか
③「美味しくて、紅茶っぽさがある理想的なデカフェがいい←ただし高い」か、となる

①はヨークシャーティ、クリッパー
②はTESCO
③はPGtips・M&S
①と③の中間がテトレー

なんて感じになるなぁ(←確実に独断と偏見の賜物)


今回、1g=1円以下のUKデカフェ茶葉のクオリティを見させてもらったという意味では
貴重な経験であったと言えよう
変なデカフェの傾向と分類もひょんな弾みででっち上げたし(←単なる勢いで作った)
しばらくUKご庶民デカフェ紅茶のレビューはお休みです
本日ようやく休眠してたクレジットカード(VISA)の復活のめどが立った
来年の立春の日には稼働する予定なので、そんときはBritstoreで英国直輸入ネタかまします
次回作はきっとセインズベリーのRedlabelだと思うよ


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2 コメント

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TESCO (たつ)
2012-12-11 23:29:42
いつも楽しく読ませていただいてます。
こちら東京ですが生活圏にTESCOがあり、撤退のころにTESCOプライベートブランド商品を投げ売りしていたのでTESCO Finest English Breakfastというのを買ったことがあります。やはりティーバッグ一つに3g入っていて、濃く出て味も結構良かったですよ。UKサイトでは50バッグで1.29ポンド。記事のものほどではないですが本当に安いです。日本でもあの値段で出してほしいっ。
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ありがとうございます! (Nirvana・Cafe)
2012-12-12 01:49:15
たつさん、はじめまして♪
いつもご閲覧頂き、そしてコメントいただき誠にありがとうございます!

普通の紅茶のレビューもせず、またしてもデカフェから入ってしまったTESCOでしたが(笑)
そして、競馬で終始。いろいろ残念な記事でした。申し訳ありません…。
テスコを飲まれているとは!
ぜひ私も、Finest English Breakfastを飲んでみたいものです。
TESCOのオンラインショップでは、100gで137円
テスコの中では高額商品ですね!
デカフェはこの値段でなかなか工夫してました(結果は微妙だったけど努力は認めますぜ)

UKサイトの50バッグ1.29ポンドということは、ワンカップバッグでしょうか
きっと125gを50Pで割って、2.5gのティーカップサーブ用ですね
日本円にして170円…ほんとに魅力的な数字です
国産ではさすがにどんなに安くても、1g=2円ですからねぇ
記事の参考価格はTESCOの自社通販サイトだったんで、どこよりも安かったかも知れません

では、お暇なときにでも、また遊びにいらして下さいませ♪
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