
▲「はて? 虎子はそれで納得か?」憲法記念日に思う事
4月より始まった朝ドラ「虎に翼」ですが、実に面白い。
今日は父・直言らの無罪が確定し、めでたしめでたしで終了し、来週からの新展開が楽しみです。
「らんまん」、「ブギウギ」と良作が続く朝ドラですが、前2作を凌駕するかも知れない「虎に翼」に期待しています。
で、以下、憲法記念日に思う事です。
初回、虎子が新聞報道された日本国憲法の条文を黙読するシーンがありました。
「第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」
それを読んだ虎子が涙するシーンです。
虎子は明治憲法のもと、男女不平等が法律で担保されていた時代に弁護士となり、色々苦労するのでしょう。
そして日本国憲法が昭和22年5月3日に施行されると、それまでの男女不平等に起因する労苦を思い、感極まって涙したのでしょうか?
はて? 虎子はそれで納得か?
もし作者の意図がそうであるなら、とても底が浅い気がするんですよね。
当時は一般市民が知る術が無かったようですが、今は遍く知られているように、現行の「日本国憲法」の出生にまつわる事情は、眠狂四郎もかくや、と思わせるほどの異常さです。
アメリカ生まれの「日本国憲法」なるものを押し付けられた虎子の悔し涙と思いたい、そんな、今日、5月3日です。
虎子が東京裁判で弁護人を務め、ウェッブ裁判長に「当該裁判の管轄権は何か!」と詰める虎子の姿を妄想しています。