蓮の咲くころ ~西大寺
奈良の西大寺というと近畿圏のハブ駅のイメージが強いが、もともとは称徳天皇の勅願により、天平時代の765年に創建された、東大寺と並ぶ広大な寺域を有する寺院で、大いに栄えていた。
称徳天皇(前・孝謙天皇)は聖武天皇の娘で再即位(2期目)した女帝。
ところが、その後、数多の火災にあい、創建当時の建物はほとんど焼失した。
鎌倉時代に叡尊により復興されたが、戦国時代には再び火災で焼失し、現在残っている本堂(重文)、愛染堂(重文)、四王堂(重文)などは江戸時代中期に建てられたもの。
叡尊が始めた「大茶盛」の寺としても有名。
蓮が見ごろを迎えていた。
冒頭にも触れたが、近鉄西大寺駅は奈良・天理・伊勢・京都・吉野・難波・神戸三宮を結ぶハブ駅で線路の切り替えポイントが28本ある。
これは、日本最多だという。
ラッシュ時などは京都と大阪方面行きの列車が同じホームから2分おきに発車するなど、駅員さんは息つく間もないことだろう。
これは古代遺跡が多いという土地柄の関係上、地下駅を作れないのも一因だが、最近は近未来のステーションへと変貌中である。
案内ロボット嬢も登場している。