5月21日の東京は、すごく寒い朝だった。
いつもは、サーモスのボトルを持っていく。
水にアスコルビン酸(ビタミンC)を入れるだけのシンプルな飲み物だ。
でも、寒いと水を飲まないから、持っていくのをやめた。
だけど、仕事をしてると喉が渇く。
そこで、車を止めて自動販売機で飲み物を買うことにした。
ダイドードリンコの美味しい麦茶。量も多いし飲みやすい。
500円玉を自動販売機に入れて、麦茶を押す。
ルーレットの数字がくるくる回っている。
数字は忘れたが、7だっけ。3つか4つ並んだ。当たりだった。
ハハハ、ついてる。今日はついてるよ。
子供みたいに、はしゃいだ。当たりは、いくつになっても嬉しいね。
もう一本はコーヒーにした。ほんと得した気分だった。
でも、一時間くらいして、ふと気づいたことがある。
当たったのが嬉しすぎて、500円玉のお釣り取っていないことだ。
ハハハ、気づかないほうが、良かった。アホみたい。結局、損してるじゃん。
でも、次にジュースを買った人は、得した気分になるだろう。
寄付したんだよと強がってみる。
どこかで喜んでいる人がいる。それだけが救いだ。