日本人は世界一不安になりやすい民族だ、と言われています。
一応、科学的根拠があります。簡単に説明しますね。
精神の安定や心の安らぎには、「セロトニン」という脳内物質が関係しています。取り込み量が多いと精神が安定します。
この量を決めているのが、セロトニン・トランスポーターという遺伝子で、SS型、SL型、LL型の3種類があります。
SS型は、セロトニンの量が少なく、精神が不安定になり不安を感じやすい。
逆に、LL型は、セロトニンの量が多く、おおらかで楽天的な性格をしています。SL型はその中間です。
世界29カ国を調査した結果、日本人は世界で一番SS型が多かったそうです。
おおよそ65%がSS型で、LL型はわずか3%でした。
ただ、不安が強いということは、悪いことばかりではありません。
たとえば、将来の不安が多いと貯蓄が多くなります。
そして、ものづくりやサービスの点でも有利でしょう。
不安感が強いからこそ、先のトラブルを予測し、きめ細かいサービスが可能になります。
「この部分が弱いから、心配だ。だから強化しよう」という感じです。修正しながらより良いものを作っていきます。
しかし、問題点も多いのも事実です。
しなくていい心配事をして、うつになりやすい。ネガティブな考え方をしやすい、などなど。
では、脳内のセロトニンを増やすにはどうしたら良いか?
1、日光を浴びる。日光を浴びるとセロトニンの量が増えます。秋から冬にうつが多くなるのは日照時間が少なり、セロトニンの量が減るからです。
2、セロトニンの材料となるアミノ酸(トリプトファン)の多いものを食べる。大豆製品や乳製品、カツオ・マグロです。
3、リズムのある運動をする。リズムのある運動はセロトニンを分泌します。たとえばウォーキング、ジョギングなどです。もっと簡単に、ガムを噛んだり、リズムのある呼吸法も効果があります。一分くらいの深呼吸です。
アホみたいにシンプルですが、けっこう効果があります。
たぶん、僕はSL型(中間タイプ)だと思いますが(根拠はない)1,2,3を実践しています。
ほとんど不安はありません。性格もずいぶんポジティブになりました。
単にアホなのかもしれませんが。