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本と映画とテレビと鉄道をこよなく愛するブログ

「テレビはおもちゃの缶詰」

2006年06月24日 | エッセイ・日記・意見
人事異動があり、今、僕の所属している部の部長になったのは、2年入社が下の後輩である。彼とは、今まで一緒の部署で仕事をする事が無かったから、今回が初めて。

しかし、15年以上前、僕がまだ大阪の制作部にいる時代、30過ぎの社員を会社の保養施設に集めて、グループ分けし、いろんな実習をする「2泊3日」の研修があった。その時、僕は彼と同じグループだったのである。その時から、彼はリーダーシップを発揮し、パワーに満ち溢れていた。

それから10年位経った頃、もう僕は東京でドラマの制作に携わっており、彼は確か、スポーツの部署にいたと思う。本社で偶然会い、突然彼から言われた。「あの研修の時、○○さん(僕)が言われた『テレビというのは、おもちゃの缶詰みたいなもんだ。何が出てきてもいいんだ』という言葉を最近実感しているんですよね」
すれ違いざまの会話だったが、僕が彼に言ったことをかすかに憶えている・・・そんな一言が人によって、とても強く気持ちに残るんだなぁ~、と感慨に耽ってしまった。不思議だった。人に言われる「言葉」によって、強い影響を受ける事もあるんだなあと再認識。そういえば、脚本家・遊川和彦さんから言われた「人の悪口は絶対言わない」「自分という人間は凄いんだ・・・等という事は言うものではない」「自分のやりたいドラマを作れ」等、数々の「言葉」が僕の心に大切に貯蓄されている。

「一期一会」という言葉もあるが、それとは別に、「言った本人は軽い気持ちで喋った一言が相手にとって、深く心に刻まれる事もある」という現実を実感した。だからと言って、今後、僕は思っている事を抑えて、発言しようとは思っていない。でも、人の「言葉」には今まで以上に耳を傾けようと思っている。

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