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なんばグランド花月、開館の日と横山やすしさん。

2023年01月18日 | 笑い
大晦日から元旦にかけて、24時間にも及ぶ一本のドキュメンタリー映画が「BSよしもと」で放送された。

100人を超える吉本芸人へのインタビュー。監督・インタビュアーは木村祐一さん。それぞれの芸人の素顔が滲み出て、めちゃくちゃ面白い番組だった。

毎日帰宅して、宝物の様に少しずつ観ている、今そんな感じ。

さて、1987年11月1日は何の日か、お分かりだろうか?

吉本興業のお笑いの殿堂「なんばグランド花月」(通称・NGK)が開館した日。

僕はこの日、「NGK」の裏手で中継車に乗っていた。開館記念特別番組生放送のディレクターをする為だ。

番組の構成はこうだ。

「NGK表からNGKホール(TVスタジオ)」の紹介が島田紳助さん。

「NGK楽屋ロビーでの鼎談」が桂三枝さん(現・桂文枝さん)、横山やすしさん、西川きよしさん。

地下にあったディスコ「デッセ・ジェニー(明石家さんまさん命名・銭でっせ!から来ている)」の紹介がダウンタウンのおふたりである。

超豪華メンバー。

生放送は紳助さんのパートから順調に始まった。

ところがところがである。「桂三枝さん、横山やすしさん、西川きよしさんの鼎談のコーナー」の準備中、思いもよらぬ事が起こった。

生本番前のリラックスして、三人の間で笑いも起こる雰囲気の中、横山やすしさんが西川きよしさんの右手に行ってしまったのである。漫才の立ち位置とは逆。

用意していたスーパーテロップ(出演者の名前の表示)は、「横山やすし 西川きよし」。

僕も現場にいるFD(フロアーディレクター・現場で出演者にディレクターの意思を伝えたり、現場を仕切るスタッフ)に、「横山やすしさんと西川きよしさんの立ち位置を左右逆に変えて!」と叫ぶが、FDも笑って機嫌の良いやすしさん本人にはより一層怖くて言えない。

当時、中継車には、「スーパーテロップ」を入れる機能は無く、本社で入れていた。生放送中に「スーパーテロップ」を作り直すのは物理的に無理だ。

本社も、横山やすしさんの立ち位置とスーパーテロップの表記が違っている事に気付いたのだろう。
中継車の僕に何度も修正を呼びかけて来た。

無情にも、生放送。
鼎談のコーナーに入ってしまった。横山やすしさん、西川きよしさんのスーパーテロップを本社がテレビ画面に出したかどうか、中継車にいた僕には記憶が無い。

「なんばグランド花月(NGK)」と聞くと、この時の事を思い出す。もうあれから36年。横山やすしさんも鬼籍に入られた。




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