思考の踏み込み

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戦国夜話3

2014-03-15 01:43:39 | 歴史
だがここでは戦国時代について学術的に考察していくつもりはない。

戦国時代の面白さ ー

あたかも少年が外国の雄大な叙事詩を聞かされ楽しむ様に ー

心踊る時代として気楽にとらえてみたいと思う。






ある、法華僧崩れがいた。

彼は素手で一国の主になれぬものかと考えていた。
やがて彼は油商人となり、現実に魔法の様な手を使い美濃という国を獲ってしまう。

"蝮" と言われた斎藤山城入道道三である。



こんなおとぎ話の様な話が史実として残っている、という所に日本史の魅力がある。

おとぎ話の様な物語はしかし、厳密に見つめ過ぎてしまうと興を失いがちなモノでもある。 やはり程よい距離感でとらえた戦国通史なんかがあると面白いと思うのだが……。
我が国には何故か「通史」とか壮大に一時代を括る叙事的な物語とかに優れたものが少ない。これからの文筆家あるいは歴史家に期待したいものだ。

さて、 近年の研究では美濃の国盗りは道三一代によるものではなく、その父、新左衛門尉と二代に渡ったとみられている。

それはともかく、"マムシ" と実際に恐れられたのは子の左近太夫道三であったのは間違いないだろう。

この "マムシ" が、戦国の風雲児信長を婿に持つこととなる。