思考の踏み込み

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ねこ7

2014-03-10 08:35:14 | 
たとえばねこの手。



肉球。



ちいちゃなくち。



しっぽ。



耳。かなり高性能。



猫背すぎる背中。



おなかも。



ねこのこのフォルムの仕上がりは果たして偶然だろうか。
この世の可愛い形を全て集めてくっつけたのではないか?

イエネコが人間によって品種改良されてこうなっていったのならわかるが、基本的な形はそれ以前から変わらないだろう。

つまり、この形態は愛玩動物として辿り着いたものではなく、全てネコ目ー 食肉目としての機能性の結果であるという信じ難い事実がまた、ねこの持つ魅力の核心でもある。そのことは、ネコが平均して保有している狩猟者としての本能が証明している。

(明るさによって形を変えるその瞳はまさにその象徴だろう。)

ネコたちが大半を寝て過ごすこともその狩猟者としての能力の高さの証でもある。
つまり捕食に必要とする時間と、その小さな体が求める必要カロリーのバランスが極めて効率がいいから、いってみればやることがなくて寝ているという状況である。



これはコアラがその主食たるユーカリの葉の有毒物質を消化するために20時間の睡眠を必要とすることとは根本的に異なる。

現代人がまた、一日中あくせく働いていることもねこたちからすれば、さぞかしムダの多いことに見えるだろう。
きっとねこたちは人間の活動を「ご苦労なことで…」とか思いながら見ているだろう。



例えイエネコとしてエサを貰っていたところで、彼らはいつでも野生に戻って食べていくことができる。

要するに彼らは経済人としてみればかなりハイクラスな人々なのである。
従って当然、気が向かなければ人間に媚びる必要もなく、芸なんか覚えるはずもない。それは知能が低いからではない。

かれらが自由でいられる理由も、人間がねこたちの気ままな暮らしに憧れる本質もそこにあるといえる。