思考の踏み込み

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ねこ5

2014-03-08 07:13:57 | 
この猫科の繁栄はいったいどういうことか?

地上の最強生物の一つとされる熊さえもよく考えたらネコ目クマ科という分類がされている。
ジャイアントパンダなどは大熊猫と書くくらいだ。
(しかし、これはネコ目=食肉目という分類によるだけでクマとネコが血縁的に近いというものではない。)

要するにネコ科の生物というのは異様に身体能力が高い生き物なのだろう。

しかも基本的に単独生物だから、群れの力学に頼ることもできない。
否応無くその身体能力を磨く必要があったと思われる。

唯一の群れを形成するライオンでさえ、オスたちはひたすらにオス同士の争いに明け暮れ、戦闘能力を磨いている。あのタテガミはその闘いの中で首を守る必要性から存在しているらしい。まさに生まれながらに闘いを宿命付けられた百獣の王たる所以である。

それ以外の大型のネコ科も各地でそれぞれに適した能力を開発していく。

ヒョウが木に登るのも、チーターが短距離のスペシャリストなのも、ジャガーが水を支配していることも、全ては潜在的な猫科の身体能力の高さの変形であって、その大本は一つではないだろうか?

これは小型の猫科においても同じである。
我々がいわゆる "ネコ" というと 猫科の中でも "イエネコ" という小型種を指すが、
身体能力の高さという点では大型種をそのまま小型にしたというだけでポテンシャルに変わりはない。

その瞬発力も跳躍力も柔軟性も戦闘本能もミニチュアのトラを見ていると言っても何ら間違っていない。



彼らが大真面目に狩りをしたり、あるいはその訓練としてネコ同士でじゃれ合ったりすることが、ネコ派にとってたまらないのはそこに理由がある。





猫科としての優秀な潜在能力を有しているのだが、それを一生懸命発揮しようとすればするほど、ねこたちはどこか滑稽さが漂う。



普段一日中、やる気もなさそうに寝ているくせにいざ何かやる時、彼らは真剣そのもので、真剣であればあるほど何故か可愛らしく見えてしまうという、これはおそらくミニチュアの心理とでもいうか、子供が大人を真似て何かやっていることが可愛くみえるのと同じ構造だろうと思う。

きっと家の庭で虎に大真面目に狩りをされたらとてもそんな感情は起こらないだろう。

いつだって真剣!