ミニトマト“アイコ”の姉妹品種として売り出された“イエローアイコ”、「実着きが良く、一房に大量になるのはアイコとよく似ています。食感はちょっと固めですが、十分に熟すとフルーツっぽい甘さが出ます。」とそのセールスポイントは色違いだけでは無いようですが、モザイクウイルス抵抗性にも違いがあるようです。
―催色の始まった新プランター栽培のミニトマト「アイコ」-
今年の「アイコ」、5月の台風崩れの大風で大分葉が傷められ、成長が一寸鈍化したのですが、予定通り、6段果房まで、しっかり実が停まりました。唯、その分、花房の大きさが一寸小ぶりのようです。そのプランターに「アイコ」と並べて植えた「イエローアイコ」に異変が起りました。
―頂芽部の萎縮が始まった「イエローアイコ」-
新プランター栽培は非土壌栽培ですから、土壌病原性の疾病は殆ど心配がありません。しかし、開放された露地栽培では、一番の外敵は吸汁害虫です。直線で100mと離れていないところに区民農園があり、狭い区画にあちこちと、必ず植えられているのが人気の高いトマトです。それが年によっては一斉に病害にやられ、今年はどうやらその当たり年のようです。
―モザイクウイルスの入った左側の「イエローアイコ」-
550型プランターに赤と黄色の2色植えにしたミニトマトの「アイコ」ですが、右側は、8段果房まで実が付き、2M近くに伸びましたが、ウイルスが入って萎縮の始まった左側の「イエローアイコ」は、3段果房で成長がとまり、高さはその半分程です。
―左側に置かれた「イエローアイコ」の右側の1本に入ったモザイクウイルスー
そのプランターの左側に置いた「イエローアイコ」3本植えのプランターの右端が、同じように発病したのです。ずらりと並べて置かれているプランター栽培トマト「アイコ」の中で、隣りどうしで「イエローアイコ」だけが発病とは、その抵抗性の違いを疑わない訳には行きません。
―ずらりと並んだ新プランター栽培トマトー
植物疾病のデパートのような病気の多いトマト、その耐病性は新品種の絶対的な条件です。比べて見れば、「アイコ」と「イエローアイコ」では、表示の抵抗性にも違いはありました。
―隣の催色の始まった新プランター栽培の大玉トマト「大型福寿」-
一方、市販苗から育てた大玉トマトの「大型福寿」は、摘果もしない放任栽培ですが、4段果房までしっかり実がとまり、玉揃いも良く、安定した出来栄えは、さすがは人気の衰えない寿命のながいベストセラー品種と言う事です。
―尻腐れも無く、しっかり実の停まった大玉トマト「大型福寿」-
―4段果房まで実が停まった大玉トマトの「おどりこ」―
実生から育てた大玉トマトの「おどりこ」の方も、4段果房まで実が停まりましたが、大風や早い梅雨入りの天候不順のせいか、筋入り(チャック)果や窓開き果なども多く、着果数もまちまちです。トマトーン等のホルモン処理などの必要ない品種が望ましいのですが、「おどりこ」もホルモン処理が必要のようです。
―初取りの「アイコ」と「福寿」-
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