新プランター栽培で育てた日本のエアルームトマト、「ポンデローサ」と「世界一」を収穫しました。作って見るとどちらも丈夫で、旺盛な成長を見せ、同時に育てた、サカタのトマト「おどりこ」と特別な違いはありません。
―収穫した今年のトマト「おどりこ」-
特にポンデローサは日本のトマトの多くの交雑親と言われ、元をたどれば日本のトマトの殆どがポンデローサに行き着く事になるようですが、余りにも今まで育てて来たトマトと良く似て居て、トマトは皆同じと思って仕舞います。
―上の2個は「おどりこ」下は「ポンデローサ」-
昔から、「物は盗んでも、子種は盗むな!」と言いますが、隠しても隠せない遺伝形質、客観的に見比べるとその違いがわかり、ポンデローサと世界一とでは、系統の違いがはっきりと出ています。
―昔トマトの形の良く分かる「世界一」-
しかし、昔トマトの不定形は、収穫や選別しての箱詰めには不都合であり、丸くて大きさも揃うトマト作りが、如何に大切な事かも良く分かります。
―収穫した「世界一」と「ポンデローサ」-
各花房の開花受粉時の天候や成熟度で、その後の果実の形や成長度が違ってくるので、一房の数と形の良いものを選んで摘果するのですが、「おどりこ」の場合、自然と大きさのそろった形になる優れた形質を持っています。
―放任しても玉揃い良く実が停まる―
此処4年程は、トマト品種は「おどりこ」に絞って仕舞っているのですが、多肥でも「暴れ」が少なく、放任栽培でも実付き、玉揃いが良く、「ホーム桃太郎」等に比べても決して甘味は劣らず、適度の酸味もあり、葉カビ病にも強く丈夫で家庭菜園では最も作り易い優れたトマト品種です。
―直射日光で日焼けしたトマトー
しかし、露地栽培では、真夏の日光は果実が日焼けを起こして見た目も悪く、東京の気候では、7月いっぱいでトマト栽培は切り上げです。
―手の平いっぱいの大きさのポンデローサー
―ポンデローサの大果支える果軸―
尚、評判通りで、ポンデローサで500gをこえる大きなトマトが収穫できました。その味は、甘味も酸味もあるのですが、「おどりこ」に比べると甘味よりは酸味がやや強く、トマトだけを食べては、「おどりこ」に軍配は上がります。しかし、何かトマトでないような芳醇な香りがして旨みが感じられます。
―重さはなんと535gもありました!-
しかも、ポンデローサは実付きも良く、大変丈夫で作りやすく、確かに家庭菜園向きの品種と申せます。
―収穫したポンデローサー
果実の大きさも多くが200gを越えて大きく、100年以上も前に作られた評判の高かった傑作トマトの貫禄は充分にあり、名実共にそれが確かで有った事を実感致しました。
ー名実共に見事なビーフステーキ種トマトです!ー
ポンでローサは、アメリカで1890年代に作られたピンク系の生食用のトマトの草分けと言われ、新しいトマト品種作りに情熱を傾けてきたトマト好きなアメリカ人の心根に何かロマンを感じ、輪切の大きな姿は大変綺麗で、食べる前に一寸眺めて仕舞いします。
―形の良い丸いトマトも258gあります!-
尤も、今年は、気候が良かったのか、トマトの当たり年の様で、近隣の区民農園でも良いトマトが成っているのを見掛けます。
尚、今年初めて1本育てたドワーフブッシュトマトの「レジナ」、成程、立派に実を付けました。
―ぞくぞくと実のなる「レジナ」-
食用では無い鑑賞用とは聞いていたのですが、其の実を1つ、口に入れた孫末子は、「この味は何ッ、」と吐き出しました。確かに こんな不味いトマトがこの世にあるかと驚きましたが、これがまた、生命力豊かであり、落ちて腐った実から、早くもぞくぞくと芽をだしています。
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