白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―トマトブランデーワインは美味抜群!―

2015年07月26日 | トマト

今年も自作のトマトを嫌と言うほど豊富に食べて居ますが、其の味の素晴らしさで今更に堪能しているのが 「ブランデーワインスダッツストレィン」と呼ばれるエアルームトマトです。

 新プランター栽培は用土に替わる媒体を利用する事で、高い栽培効果が得られるようにした養液栽培法のバリエーションですが、何と言っても大きくて美味しいトマトが作れる事が最大のメリットであり、元はトマト栽培に凝って考え出した容器栽培法であって、これぞ生来の凝り性の為せる技の賜物で有ります。

 トマト作りを始めて10数年、国内のF1トマト栽培に飽きてしまい、日本の固定種トマトの「ポンデローサ」と「世界一」を作って見たのが始まりで、其処からアメリカから入って来たエアルームトマトに興味を持ち始め、しっかりした品種情報が伝わって居るトマトで選んだのが、他でも無い話題の「ブランデーワイントマト」であります。

 

―ブランデーワインスダッツストレィンの完熟果ー

其の「ブランデーワイン」と言う名のエアルームトマト、アメリカで世に出たのは1982年の事であり、それから数年で、栽培愛好家の間でその優れたトマトの旨味が大評判となり、続々と出て来たのが「ブランデーワイン」と名乗るトマト種子です。何しろ有名となって本物の種子不足で有りながら、スーパーマーケットでも 「ブランデーワイン」の種が並ぶようになったと言いますから、どれが本物か怪しくなるも当然です。

 アメリカ人は大のトマト好きであり、トマト品種の王国でもあってトマトは家庭菜園の一番の花形栽培種でもあり、そうなるのも当然の話です。

其の中で、旨味が特に優れるそのトマトの出所ルーツがはっきり分かって居て、付けられた名前が 「ブランデーワインスダッツストレィン」であります。

 

―色付いたブランデーワインスダッツストレィンー

其の素晴らしいトマトの出処はといえば、テネシー州在住の老女、ドリススダッツヒルさんであり、彼女の家族が80年もの間、大事に守って来たトマトと言って、SSE(種子保存交換NPO)のメンバーであった老トマト栽培家に渡したので世に出たのであり、其の系統種が、色々他から出て来たブランデーワイントマトの中で、スダッツストレィンと呼ばれて区別されているのです。

 実は、4年前に入手した「ブランデーワイン レッド」を毎年作り続けて来たのですが、どうしても本来の「ブランデーワインスダッツストレィン」と比較したい為に、先年輸入種子を探して播種したのですが、発芽保証なしの古種子を掴まされたらしく、全く芽が出ませんでした。

それが期せずして、秋田にお住まいの方が手持ちの「ブランデーワインスダッツストレィン」の自家採取種子と当方の育てたドワーフトマト種子との交換をネット上で申し出され、承諾して送って頂いたのが今年育てた念願の「ブランデーワインスダッツストレィン」であります。

 

―続々と色付始めるブランデーワインスダッツストレィンー

此のトマト、「ブランデーワインレッド」に比べると、一寸晩生のトマトであって、育ちも開花を一寸遅れ、樹勢も一寸弱く作りにくいのですが、其の完熟果の旨味、食べ比べると見た目はブランデーワインレッドとそっくりでありながら、その酸味と甘味のバランスと香味の良さが段違いであり、はっきり分かる程旨いトマトであります。

近隣の方にも試食して頂く為に、それとなく差し上げたのですが、当然と言え、「此のトマト、味が違う美味しい‥」との感想を多く頂きました。

 実はトマトの美味しさは、季節やその作り方で大違いであり、園芸栽培の究極は、本来の其の持つ品種特性がはっきり出るような栽培技量の達成であり、そんなトマトが作れてやっと一人前であり、「トマトが成りました!」と言っても、本当のトマトの味に成って居るか如何かは別ものです。

 良く土壌水分の浸透圧を揚げて、いじめて作る高糖度トマトが流行となって、高価でも旨いトマトと市場評価を受けているようですが、それは一般に出回るトマトが本来のトマトの旨味の酸味と甘味のバランスが欠けて味気無い為であり、果形が悪くてゴツゴツして巨大化しても、食べたらジューシーで、「此のトマトの味ナニ?」と言うほどの美味しいトマトが日本では先ず見つからない所以です。

 

―収穫したブランデーワインスダッツストレィンー

今年のトマトは 「ブランデーワインレッド」に「ブランデーワインスダッツストレィン」と「ニュービックドワーフ」の三種類ですが、食べ比べたら 「ニュービックドワーフ」の味はがっくり落ちるのであり、姉宅に纏めて加工用にと持ち込んで喜んで貰ってもらいました。

昨年まで作って来た黒トマトの「ブラッククリム」は今年からやめましたが 「ブランデーワインスダッツストレィン」のトマトの真実の旨さを知ってしまうと旨味で劣る「ニュービックドワーフ」、来年の栽培品種から外れる事になりそうです。

何しろここ数年のトマトの栽培時期に当たる気温上昇は尋常では無く、はっきり言って5月中旬からの真夏のような高温となると、ベランダ―でのプランター栽培では3段花房を成熟果にするのが限界であり、それ程高い支柱の設置も要らなくなり、早くもドワーフトマトの低い軸長もメリットが無くなってきています。

 

―これが収穫前のブランデーワインスダッツストレィンー

毎日が35℃を越すような東京の猛暑日が続くようになった大都会の夏、住む必要が無くなっても他に行くところが無いから住み続けるが方が多いのでしょうが、今や何よりも伴侶に先立たれた事が響いて居り、1人クーラーで冷やした部屋での蟄居で過ごす読書では惨めです。そんな時、今年の旨い「ブランデーワインスダッツストレィン」を肴に飲む冷えた発泡酒が攻めての慰めです。

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