鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

仙フィル「第九」特別演奏会

2010-12-25 21:07:49 | お知らせ

 メリークリスマス!!降りました、積もりました。 ホワイトクリスマスになりました。(ならなくてもいいのに・・・) 写真は今朝6時頃の2階から見た東西の様子です。雪はその後も降り続き、10センチくらいも積もりましたか。そのため出勤しての最初の仕事は”雪かき”でした。今冬初の雪かきです。これから何回繰り返すことになるやら。明日も出勤なので、積もらないことを願うばかりです。

         (東側の様子)

 

                        (西側の様子)

                  

 また、タイトルとは関係ないことですが、昨日の「金スマSP」をご覧になりましたか。とっても感動しました。青木隆治さんに歌う美空ひばりの歌の数々。本当に素晴らしかった。物まね、歌真似をはるかに超越して、聞く者に大きな感動を与えてくれました。青木さんは、ここまでくるのに何万回も練習したとか。声帯の性能?が飛びぬけているらしく、耳も尋常ではないようです。並外れた才能を持っているといっていいのでしょうが、歌に心が、魂がこもっているように感じました。コロッケの物真似を聞いていても、うまいなあとは思っても感動するなんてことは考えられません。

 最新の技術を駆使して、画面の美空ひばりとのコラボ。聴いていて鳥肌が立つくらいでした。美空ひばりが乗り移ったとしか考えられません。親の歌う歌を聴く中で才能が開花して行ったようですが、ある種の絶対音感に通じるものがあるのでしょうか。

 なんて歌は素晴らしいのでしょうか。今年になって不肖私も初めて合唱の、混声合唱の素晴らしさ、美しさ、奥深さを知りました。60余年にして知りました、実感しました。それもこれも第九の合唱団に入り、悪戦苦闘しつつも何とか練習についていき、23日の晴れ舞台に立つことができたお陰です。人間は男と女、男と女による合唱は最高の芸術かもしれません(言い過ぎかな)。楽器がなくてもいいのですから、体一つでできることです。

 交響曲第九番第4楽章;M 543小節から590小節の部分。ベートーベンの真髄といっていいのかも。

 Freude,  schoner  Gotterfunken,  Tochter  aus  Elysium  ,Wir  betreten  feuertrunken,  Himmlische  dein  Heiligtum ! Deine  Zauber  binden  wieder  was  die  Mode  streng  geteilt ; alle  Menschen  werden  Bruder , wo  dein  sanfter  Flugel  weilt ;

 23日はとってもいい天気でした。うちから会場まで広瀬川を見ながら歩いて行きましたが、汗をかくくらい。下着をヒートテックにしたためもあるかも。ステージに上がるには、地下を通って1階に上がりますが、そこのところは結構寒いのです。しかもそこで待たなければならないこともあるようで、そのために用心して寒くないようにしたわけです。

 11時集合。男性は6階、女性は4階が控え室。テノールの新人4人組、私は皆さんの住所をメモしました。年賀状くらいは交換したいと思って。ケータイの電話は10月3日に連絡済です。

 402のリハーサル室にて発声練習を行い、注意を受けたりして、昼過ぎにステージへ。テノールとソプラノは下手から入ります。G.P.(ゲネプロ=総練習)スタート。その後、合唱団の入退場や着席と起立のタイミングの確認、練習。これをきちんとしておかないと、いくら合唱がよくても様になりません。お昼は腹いっぱい食べないようにとの注意のあと、男女の控え室へ戻りました。そこで遅めの昼食。私は小さめのおにぎりを2個持ってきました。1個でやめておこうかなとも思いましたが、腹が減ってはなんとかで、2個食べました。

 そして着替え。今回は白Yシャツは予め着ておきましたし、革靴も履いて来ました。黒の略礼服に着替え、蝶ネクタイを結び(といってもホックで止めるだけ)、準備完了です。

 また402リハーサル室へ。14:15から2回目の発声練習と諸注意を受けたあと、いざ出陣です。順番に並んで階段を降りていきます。ステージ下手にスタンバイしたのは14:50頃でしょうか。緊張に弱いのでしょうか、強いとはいえないでしょうが、右耳の空調?が少しおかしく感じました。割とよくあることで、水を飲んだり、ガムを噛んだりすれば治るのですが、どちらもありません。唾を飲み込んで元に戻そうとしますが、戻ってくれません。仕方がない、このまま歌うしかないと覚悟を決めて、眩いばかりのステージに入ります。ゆっくり、堂々と(そのつもり)。定位置について観客席を見渡します。1階から3階まで、客席は一杯のようです。やはり嬉しいです。満席というのは。身が引き締まる思いがします。いい緊張感でしょうか。客席の人の形は見えますが、具体的にはっきりと顔が見えるわけではありません。

 でも予め妻や職場の人、新婚さんの席は知っていたので、検討をつけて3箇所をゆっくりと見渡したりしました。向こうからは見えるでしょうから。なかなかいい気分です。

 ステージには合唱団から入り、次に仙フィルの楽団員が入ります。コンマスは最後にやってきます。その時に合唱団は座るように言われています。そして指揮者の小泉先生が指揮台に上がります。もっとじっくり楽団員を見渡したりしてからタクトを振るのかと思いきや、あれっと思うくらい結構早めにスタートしました。

 第1楽章から第2楽章へ。私の定位置はテノールの一番前の列、ティンパニーの斜め後ろです。そこに座って演奏を聴いているのですが、正直眠くなってしまいました。でも居眠りはしませんでした。できなかったというべきか。何しろティンパニーのすぐそばですから。合唱においてはティンパニーは重要な位置を占めています。出番がとっても多いです。だから眠らなくてすみました。ティンパニーの演奏の大変さが分かりました。

 第2楽章が終わると、4人の着飾ったソリストたちが入ってきます。ソプラノの人の衣装にはビックリ。キンピカです。眩いばかりのお釈迦様みたい。ナント煌びやかな衣装でしょうか。4人が揃ってから第3楽章が始まります。

 静かな流れるような第3楽章が終わると一転して雷鳴が轟くような第4楽章が始まります。いよいよ出番です。でもまだ座っています。立つのは6分くらい経って、ティンパニーが連打するところで起立となります。

 バスのソロが O Ereunde,nicht  diese  Tone ! と歌い上げます。そして我々の第一声”Freude”が続きます。歓喜だから明るくはっきりと喜びの表情で”Freude”と歌います。 その後はもう止まりません。動き出しました。行くところまで行かなければ止まれません。どういうことなのでしょうか、後半の方で右目に涙が、一筋の涙が浮かんできてツツーと溢れていくのが分かりました。この涙は何だったのでしょうか。感極まったのではないと思います。歌っている自分に感動したということはいえるかと思いますが。ここまで引きつけてきた第九、第九の素晴らしさが、一筋の涙として、感謝の涙として流れ出たのかもしれません。あえてぬぐうことはしませんでした。

 ・・・・Tochter  aus  Elysium , Freude , schoner  Gotterfunken , Gotterfunken, 

 ああ、終わった、歌い終わった、無事最後まで歌い終えた・・・・、自分としてはいい出来だった、10月のときよりもよく出来た(当たり前ですが)!!

 万雷の拍手、拍手が鳴り止みません。指揮者やソリストは5回くらいも出たり入ったり(下手から)の繰り返し。本当に拍手が止まないのです。ここまで拍手がつづくということは、義理の拍手ではありません、感動した拍手、感動を与えてもらったお礼の拍手と理解していいでしょう。

 私としても込み上げるものがありましたが、それを堪えて立ち尽くします。立ち尽くしながら客席を見渡しました。知っている人がいるはずの方をむいて。せめてものお礼として。

 指揮者やソリストが下手に去り、次に楽団員が退場します。そして最後に我々合唱団が順序良く下手、上手へ退場します。観客席に向かって余程手を振ろうかとも思いましたが、誰もしないようなのでしませんでした、できませんでした。402リハーサ室へ向かい、解散式となりました。

 自分としてはよく出来たと思ったのですが、連れ合いの評価は厳しいのです。なんと言われたと思いますか。他の人と比べて口が小さい、そして姿勢が悪い、前のめりであると。ナント厳しい評価でしょう。でもまあ、長年の連れ合いだからこそ言えることかも、そう思うことにしました。

 長くなりました。今日はこの辺で。テレビドラマの忠臣蔵いよいよ討ち入りのようです。

 

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2 コメント

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Unknown (ぶじら)
2010-12-26 09:49:34
お疲れさまでした。文章を読んだだけで、感動が伝わりますね。よいお年をお迎えください。
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Unknown (newone)
2010-12-26 23:16:30
 ありがとうございます。
 悪戦苦闘した甲斐がありました。
 最後までやり通せました。
 自分で自分を褒めてやりたいです。
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