鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

こうなれば掟破りか?!

2013-07-14 14:00:55 | 思いつくまま

  雨が降りません。 いや降らないことはないのですが、河川の増水とまではいきません。まさに焼け石に水とはこのことです。

 今県立美術館で『ゴッホ展』をやっています。 あしたまでとなってしまいました。近いからいつでも行けるというきもちから、ついつい一日伸ばしにしていたら、あしたでお仕舞ということになってしまいましたので、きょう午前夫婦で散歩がてらちょっと行ってきました。

 

 すごい人出でした。入場券を買うのも並ばなければなりませんでした。 周りの県からも車で来ています。 山形、いわき、岩手、福島ナンバーの車が駐車場に入ろうと並んでいます。ご苦労様です。 9月からはシャガール展が始まります。こちらの方が面白いかも。

 ゴッホ展、並んでみて歩いては何時に終わるか分かりませんので、列の後ろから頭越し、肩ごしにゴッホの絵画を見てきました。 ハガキ2枚台の絵もあります。 2号の大きさというのですか。 全部で52点ですか、見応えは十分ですが、ヒマワリの絵がなかったのは残念です。 参考資料として、ヒバリとヤマウズラのはく製、毛糸玉を入れた朱漆の箱(レプリカ)もありました。 絵のエックス線写真などもあり、いろんな角度から鑑賞できるようになっています。 大人一人@1,500円です。

 というところで、今朝のアブラハヤです。 きょうも元気です。

  

  

 ゴッホ展を見に行くときの澱橋から撮りました。

 

 右岸崖の方から竿を出していました。ガラガケです。 もっと上流の方にいたのですが、下ってきました。 可愛そうなくらい水量のない広瀬川です。

          

 美術館の裏(北)側には池があります。 生まれたばかりの鯉や金魚、大きくなった鯉などが泳いでいます。

    

 鯉自体は広瀬川の鯉の方が二回りも三回りも大きく太いです。

 

 ここからが本題です。 きのう竿を出してみました。 何十年ぶりになりますか。 青少年の頃に勝った貴重な竹製の竿です。竿はもともと竹製品ですよね。 もちろんガラガケ用の竿です。

 

       

 竹製の5本つなぎです。 5.4メートル。 丁度3間ですか。 当時は2間から2間半がガラガケの竿として一般的でした。 3.6メートルから4.5メートルです。 5本が2本にまとまります。 栓も竹製で、立派なものです。 先の方には漆?も塗られています。

             

   

 重量はかなりありますね。350グラム以上ありますか。 ここまで紹介してきたのでもうお分かりでしょう。そうです、広瀬川で友釣りではなく、ガラガケをやってみようかなと思って取り出してみたわけです。 もちろんその場合でもあくまで「友釣り用のオトリ鮎」を確保するためです。

 ことここにいたればもはやいろんなことを試してみなければならない、というところまで追い詰められました。 きれいごとでは済まされません。 もともと広瀬川はガラガケの川でしたから。それが仙台の伝統的な鮎釣りの漁法でしたから。

 コロガシ用の竿としては、ダイワの8.1メートルの竿がありますが、これはまた重いし、長いし、今の広瀬川には不要です。無用の長物です。 北上川なら丁度いいでしょう。 そうです、今回のガラガケの復帰は、北上川用という伏線、ガラガケに慣れておいて、北上川で活躍しようという願いも込められています。 言い訳に聞こえるかもしれませんが。

 

 已むにやまれぬ釣法の一つがガラガケですが、もう一つあります。 それは毛鉤を使った流し釣りです。これもむかしむかし何人かやっていた記憶があります。 釣り友から数万円分の毛ばりをもらったということもあります。いろんな毛鉤があるので、それを使わない手はない、思う存分使ってみようかなと思った次第です。

 ほんの一例の毛ばりです。

  ① 

     ② 

        ③ 

         ④ 

 毛鉤の本場は石川県ですか? 名称が素晴らしい!の一語に尽きます。

 ①は、清水中金 ・ 黒磯 ・ ピリケン ・ 浮舟桜 ・ 同友壱号

 ②は、万才 ・ 金竜 ・ 東の川 ・ 山桜

 ③は、苔虫 ・ 赤虎 ・ 鴨緑江 ・ あみだ

 ④は、赤熊 ・ 白熊 ・ 三ツ星

 とかいうすばらしい日本語の名前が付けられているのです。 まさに「毛鉤の伝統文化」と言っていいと思います。 おいおい紹介していきますが、もっともっと素晴らしい驚嘆すべき名称がつけられています。 昔のひとの教養の深さ、文字や言葉に対する丁寧な扱い、いうなれば日本語、日本の言葉に対する尊敬の念が感じられます。 言霊といってもいいかもしれません。 

 そしてこれが肝心なのですが、毛鉤の美しさ、華麗さ、見事です。妖艶さを兼ね備えているのもある感じで、この細やかな作業を大事にしてきた日本人の生き方、働き方に敬意を払います、脱帽です。手作業を大切にしてきたのに、いまはいずこにありや? 悲しいことではありますが、もはや消え去る運命なのでしょう。 そう思うととってもいじらしく、もったいなく思います。大切に扱わないと、罰が当たります。

 アユ用の毛ばりですが、ハヤも掛かるはずです。ハヤよりも「オイカワ」に掛かって欲しいよ思っています。できれば同じオイカワでも 『オスのオイカワ』 がいい。

 ということで、これからはガラガケと毛鉤の流し釣りにも挑戦しようと思っていますのでよろしく。

コメント (6)
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