鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

「世界を見つめる目」

2008-06-24 22:41:21 | お知らせ

 今朝の朝日新聞の記事です。

 「いつも強さと優しさと、真実を見つめる目を持ちたい」という見出し。

 読谷村立読谷小学校4年生の嘉納英祐君(10歳)が、糸満市で行われた沖縄全戦没者追悼式で”平和の詩”を朗読したとのこと。

 

 詩の題名は「世界を見つめる目」。

 記事では、『なぜ、ないているの?  大切なものをなくした人間の弱さを感じた  ぼくは涙をふいてあげる  みんながしあわせになれるように  いつまでもやさしい手とあたたかい心を持っていたい』としか紹介していなかったので、全文を読んでみようと思い、探しました。 

 なんでもお母さんの 問いかけに答える形で、テレビで見た映像、戦争で両親を失った同じ年頃の少女が泣きじゃくっていた映像を見て感じたことを書き上げたそうです。

 とっても素晴らしい詩なので、掲載させてもらいます。小学4年、10歳の子どもですよ。

 一年に1回くらいは、沖縄戦での犠牲者に思いを馳せてもバチは当たらないでしょう。 日本人の義務といってもいいと、私は考えます。

 そこから世界平和を考えていければ、いかに日本国は素晴らしい憲法を持っているか分かるでしょう。決して時代遅れなんかではありません。現実に流されないためにも、あわせて日本国憲法も読んでみるのはどうでしょう。

 

「世界を見つめる目」 嘉納英佑

やせっぽっちの男の子が
ほほえみながら、ぼくを見つめた
テレビの画面の中で

ぼくも男の子を見つめた
どんな事があったの?
何があったの?
何も食べる物がないんだ
でも、ぼくは生きたい
くるしいけど、あきらめない
ぼく がんばるよ
えがおが あふれる
生きる人間の力強さを感じた
ぼくは 真実を見つめる目を
持ちたいと思った

悲しそうな目をした女の子が
なみだをうかべながら、ぼくを見つめた
テレビの画面の中で
ぼくもその女の子を見つめた
なぜ、悲しい顔をしているの?
なぜ、ないているの?


せんそうで、家族もいなくなっちゃった
家も 友達も
全部、全部なくなっちゃった
悲しいよ さびしいよ
どうすればいいの 助けて
大切なものをなくした人間の弱さを感じた
ぼくは 涙をふいてあげる
やさしい手を持ちたいと思った

きずだらけの男の人が
苦しそうな顔をして ぼくを見つめた
本の写真の中で

ぼくも男の人を見つめた
どうしたの?
いたいでしょ 大じょうぶ?
あらそいからは なにも生まれはしない
おたがいにきずつくだけ
にくしみがつのるだけ
人間のおかしたあやまちの大きさを感じた
ぼくは やさしくてあてしてあげる
あたたかい心を持ちたいと思った

ぼくのとなりで
おじいちゃんが
自分の目で見てきたできごとを
ぼくに伝えた
苦しかったせんそうのできごと
おばあちゃんが
自分が体験してきたできごとを
ぼくに伝えた
こわかった そかい先でのできごと
お父さんが
自分が聞いたできごとを
ぼくに伝えた
食べる物がなく 苦しんでいる人がいる事
家がなく つらい思いをしている人がいる事
家族とはなればなれになってしまっている人
ざんこくでひさんなできごと
悲しくなった つらくなった
お母さんが何も言わず
ぼくをだきしめた
むねがいっぱいになった
あたたかいぬくもりが
ずっとずっと ぼくの中にのこった

みんながしあわせになれるように
ぼくは、
世の中をしっかりと見つめ
世の中の声に耳をかたむけたい
そしていつまでも
やさしい手と
あたたかい心を持っていたい<o:p></o:p>


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