京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

身銭を切るということ

2014-02-04 | 教訓
「将棋で強くなりたければ、高価な将棋盤と駒を買う。」故・大山康晴名人
「身を食う芸が、身を助く。」作家・中谷彰宏 『大学時代しなければならない50のこと』( PHP文庫)
「凡人の場合、身銭を切るということが、判断力を確実に向上させるよい方法になる。」学者・渡部昇一『知的生活の方法』(講談社現代新書)

何事も同じで、その道で上達しようと思えば、多少無理をしてでもいい物を買った方がいい。何より気分が違う。
その物に相応しくなろうと努力もするし、いい物を持っていれば、気持ちも高揚する。
極端なことを言えば、使っている物を見るだけで、その選手が強いのか?弱いのか?だいたい想像がつく。
確実に言えることは、人は、身銭を切ったものに対して、より真剣になれるものであると思う。
ようは、一番大事なものは「気持ち」である。そして、もちろん気持ちだけでは駄目で、「行動」に移さないと意味がない。
その行動の中でも、まず大事な事が「身銭を切る」ということではないか?と感じています。

学習でも一緒だと思います。
もちろんタダでも勉強はできます。本は図書館で借りれば済むかもしれません。
でも、身銭を切った人にはかないません。前にも書いたとおり、身銭を切ったものに対してより真剣になるからです。
そもそも、勉強とはお金がかかります。
勉強をしようと思えば、たくさんの本や資料を手元におかなければなりません。
学習塾に行くためには、資金を用意しなければいけません。
これらは浪費とは異なります。身銭を切って真剣に学んだことは、将来、投資した以上の利益をもたらすと思います。

レスリングでいえば、最近うちの選手にはいませんが、現役の選手が、破れたシューズで練習しているようではダメです。
破れたシューズにテーピングを巻いて練習しているのもダメです。練習着が破れているのもダメです。
遠征・合宿では費用がかかります。でも、遠征・合宿での成果は、すぐに結果には結びつかなくても、後々必ず活きてきます。
「身銭を切る」これは強くなるための一つだと思います。


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