イラクの首都バグダッドなどへ米軍中心の多国籍軍兵士らを運ぶため、クウェートを拠点に空輸支援活動をしてきた航空自衛隊派遣部隊が15日、撤収作
業を開始し、C130輸送機3機のうち第1便が同日午後6時54分(現地時間午後0時54分)、クウェートのアリ・アッサーレム基地から日本に向けて出発
した。残り2機も順次、帰国する予定で、5年にわたった空自の派遣活動が終了する。
防衛省によると、1週間程度の予定で帰国する。現地では今後、撤収支援の業務隊員ら約130人が装備品の撤収などを行い、年度内には全隊員が帰国する。
イラクへの自衛隊派遣は、それまでの国連平和維持活動(PKO)などと違い、日本独自の判断で実施された。「戦地」への派遣となるため国会で議論 となったが、政府は「自衛隊が活動する地域は非戦闘地域」などと主張。03年12月に空自、04年1月に給水活動などをする陸上自衛隊を派遣した。
空輸任務は04年3月、クウェートのアリ・アッサーレム基地と、陸自が展開したイラク南部のサマワに近いアリ飛行場の間で始まった。06年7月の
陸自撤収後も「日米同盟の象徴」として、バグダッドなどへ輸送先を拡大し、多国籍軍兵士や物資を週4~5回運び、輸送回数は821回に上った。
<!-- バグダッドで空自の撤収式典 12/07-05:00 -->
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