秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

囲碁普及に関して 1

2015年05月04日 | 囲碁界への提言

 囲碁を続けてもらうには何が必要か。続けたいと思える様にするには何をなすべきか。その為には、顧客の潜在的なニーズを汲み取り検証する必要があります。しかし囲碁界は、昔からそれが苦手でありました。
  顧客は根っからの囲碁好きで、店の創業者も典型的な囲碁好き。類は友を呼ぶではありませんが、同じ仲間が集まりやすいので、それ以外の人達の声が、囲碁関係者になかなか届かないのです。
 今後、囲碁人口の底割れがさらに進む恐れがある日本。そんな状況下、囲碁関係者は何をなすべき事は2つ。それは、囲碁指導の技能向上と、マーケティングや顧客創造の重要性の再認識。

  昭和50〜60年代。最盛期と言われた当時の碁会所や囲碁サロンは1ヶ月のテナント代が1週間で稼げた。連日満席は当然で、1日3回の入れ替えをやらなければならない程だった。そんな関係者の証言があります。
  その当時に比べて、今の顧客数は3〜4割程まで減少。平日の場合、20人の利用者がいれば多い方かも知れません。
  碁会所や囲碁サロンの役割。最盛期は、家族親族、または近所に囲碁ファンが大勢居て、また大衆娯楽として認知されていたので、囲碁を打てる場所を提供するだけで十分でした。今は囲碁を知っている人自体が少ないので、入門者向けのサービスにシフトチェンジしています。しかし、それが出来るのは良い方で、顧客の減少や経営者の高齢化により、廃業する店の方が圧倒的に多いのです。

  碁会所や囲碁サロンは囲碁を打つだけの場所でしょうか。競技場としては当然ですが、社交場という役割もあります。特に5級未満の方々には、囲碁の学習環境であり、新しい囲碁仲間と出会える数少ない場所なのです。点数制や打込制による降段・級を取り入れている店や、有段者ばかりが集まっている店では、息苦しさや居心地の悪さを感じると訴える声が多くあります。勝ち負けを意識せず、親交を楽しむサービスの重要性を見直さなければなりません。




コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。