秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

教え方を学ぼう

2013年02月04日 | 囲碁界への提言




 好きな事をやるのは楽しいが、それを仕事にすると大変。人に教えようとしても、なかなか理解してもらえない。囲碁をやる人のジレンマで、どうして教えた通りに出来ないんだと、悩んでいる指導者や上手は大勢います。そんな現実を、私はこれまで目にして来ました。

 それらへの課題には、木下かおりさんが以前雑誌連載されていた、
『公開します 私の教え方ノート』
 が良いヒントになるかと思います。私も愛読者の1人で、非常に面白く楽しみにしていました。このブログの記事の大半は、実はこの連載に対する返答のつもりであり、囲碁の教え方伝え方を私なりに考え、文章として掲載しています。
 分かりにくい、固い記事ばかりで申し訳なく思いますが、宜しくお付き合いください。

 囲碁は教えるのが難しい。その原因は何かと言えば、まずは囲碁の指導法のマニュアルやガイドラインが存在せず、教える人の知識や経験に一任されている事にあります。つまり、いい先生に出会えるかどうかは運次第、という事になりかねません。だからこそ、今後は囲碁指導の為のガイドラインの編纂や、指導者のコーチング能力の向上が急務なのです。

 では、教える実力を高めるにはどうすればいいか。まずは自分がどの様に教えているのかを振り返ってみては如何でしょう。教えている風景をビデオで録画する、あるいは他の実力者の意見を聞く、等々あります。
「あんな風に教えて良かったのかな」
 と振り返る事を習慣にする事で、自分を客観的に見る様になり、教え方や指導内容の良し悪しに気が付けます。

 次に、指導技術や方法論に関する知識の学び方について。その為には、多くの情報を集める事。プロアマ問わず、教え上手と呼ばれる人は大勢います。指導の上手いプロとしては山部俊郎先生や細川千仭先生等。お二人は故人ではありますが、図書館や古本屋にある著書を探す。例え昔のものであっても、何かしらの良きヒントが見つかるはずです。



親子で学ぶ意義

2013年02月04日 | 囲碁と、日本の未来。
  毎年三月頃になると、東京大学の合格者発表の様子がワイドショーで放送されます。合格者はすぐに胴上げされ、サークルの勧誘がある。中には母子家庭や父子家庭で奨学金を受けている人や、浪人して合格した人も多いはずなのですが、お祭り騒ぎしている所ばかりが放送されるせいか、おめでとうと言う気にはなれません。

 合格発表の後、カメラが向かうのは大概現役で合格した女の子の家。東大に現役合格した子はどんな勉強しているのか、気になるのは世の常なのでしょうか。
 そこで共通している事。親子の仲がとにかく良く、親の居るすぐ近くで勉強している。仲が悪ければ勉強などはかどら無いのは当たり前でしょうが、勉強部屋に一人込もってやるのが定石じゃなかろうか。

  大人は忙しいのだから一人で静かに勉強して欲しい。これか親の本音なのでしょうが、それは無茶な要望らしい。
「子供は一人では勉強出来ない」
  という現実は、家庭教育に関する本ではよく取り上げられている事らしい。特に大学受験の場合は高校や予備校での授業だけではなく、健康やメンタルなどのサポートを担う家族の役目が非常に大きいのだそうです。小学生の時期は、添削や宿題のヒント出しも子供によっては必要で、それを親が担う必要があるそうです。もちろん家庭それぞれにも都合があり、両親が共働きで面倒が見られないという事もありましょう。その場合には学習塾や学童保育を活用するものですが、それ以外の方法としては、祖父母や叔父叔母、あるいは友達の親の協力を仰ぐのも良いでしょう。そんな事をしては迷惑をかけると心配される方も居るでしょうが、その場合には月に一度菓子折りを持ってお礼にいけばいい。
  例えば親が家にいないいわゆる鍵っ子、それ自体は悪い事では無い。その子が人付き合いが苦手な大人にならないよう、早い時期から家庭以外の様々な人達と接する。それが、現代のグローバル時代を生き抜く強い心を鍛える一歩の様です。