もう一歩のところで交渉が進まない。
何が足りないんでしょうか?
どうしようかこちらも少し途方にくれ始めてきたところ、ちょうど二階から顔見知りの男性店員が下りてきました。
その店員とはよくカウンターで顔を合わせており、とても人懐こいのでいつも注文のときに軽くおしゃべりしている関係でした。
反射的にあいさつします。
「ハイ、こんにちは」
「ハイ、いらっしゃい。今日は何を頼んだの?」
と、マネージャーと筆者の微妙な空気を感じた彼は、どうしたのかマネージャーに事情を聞きました。
マネージャーが筆者の要求を説明します。
と、彼はにっこり笑って言いました。
「それなら、友達を連れてきてこのケーキとポテトチップをありったけ買ってもらうのはどう?
そしたら本日のコーヒーは無料にしてもいいんじゃないですか」
マネージャーも対応に困っていたところだし、彼は結構ベテランの店員らしく、その提案は結構説得力があったようです。
結局、ケーキとポテチ(ケトルチップス)を一杯買う代わりに、本日のコーヒー無料と言うことで交渉妥結。
筆者はあらかじめ事情を話してあった友達を携帯で呼び、めでたく無料コーヒーを手に入れたのでした。
(一緒にケーキ6つとおみやげポテチ5袋も買う破目になりましたが)
振り返ってみると、行き詰った交渉に足りなかったものは、「人間関係」だったように思います。
結局のところ、「妥協してもいいけどどうしよう?」となったときに決定打になるのは、
- まあこのヒトが言うなら妥協してもいいか
という納得感だったりするものです。
要求内容が理路整然としていて、交渉の進め方がものすごく上手でも、それだけでは結果は出ない。
実は好感とか人情といったソフトな部分が大きく作用するのではないか。
あり余るケーキを食べながらそんなことを考えたある日の午後でした。
(この話終わり)
何が足りないんでしょうか?
どうしようかこちらも少し途方にくれ始めてきたところ、ちょうど二階から顔見知りの男性店員が下りてきました。
その店員とはよくカウンターで顔を合わせており、とても人懐こいのでいつも注文のときに軽くおしゃべりしている関係でした。
反射的にあいさつします。
「ハイ、こんにちは」
「ハイ、いらっしゃい。今日は何を頼んだの?」
と、マネージャーと筆者の微妙な空気を感じた彼は、どうしたのかマネージャーに事情を聞きました。
マネージャーが筆者の要求を説明します。
と、彼はにっこり笑って言いました。
「それなら、友達を連れてきてこのケーキとポテトチップをありったけ買ってもらうのはどう?
そしたら本日のコーヒーは無料にしてもいいんじゃないですか」
マネージャーも対応に困っていたところだし、彼は結構ベテランの店員らしく、その提案は結構説得力があったようです。
結局、ケーキとポテチ(ケトルチップス)を一杯買う代わりに、本日のコーヒー無料と言うことで交渉妥結。
筆者はあらかじめ事情を話してあった友達を携帯で呼び、めでたく無料コーヒーを手に入れたのでした。
(一緒にケーキ6つとおみやげポテチ5袋も買う破目になりましたが)
振り返ってみると、行き詰った交渉に足りなかったものは、「人間関係」だったように思います。
結局のところ、「妥協してもいいけどどうしよう?」となったときに決定打になるのは、
- まあこのヒトが言うなら妥協してもいいか
という納得感だったりするものです。
要求内容が理路整然としていて、交渉の進め方がものすごく上手でも、それだけでは結果は出ない。
実は好感とか人情といったソフトな部分が大きく作用するのではないか。
あり余るケーキを食べながらそんなことを考えたある日の午後でした。
(この話終わり)
やっぱりチェーン店では難しいですよね。
個人商店なら交渉の余地はありそうだけど
権限のない人間にいくら交渉してものれんに腕押しな気がします。
店側に非がある場合(服を汚した、異物が入っていたなど)は
その店員に権限が無くても緊急避難的に
優遇処置を行う事は許されそうですが。
ご指摘の通り、「普通交渉するところじゃないだろ」という場面でネゴするのは結構プレッシャーがあるし、結果が予測しにくかったです。
ただ、嬉しい予想外だったのは店員さんが意外と丁寧に対応してくれたこと。きちんと話せば、とりあえず要求に耳は傾けてくれるものですね。
(最悪の場合店からつまみ出されるかなと思ってました)