海神奈川吹奏楽部愛好会ブログ

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《書評》カメラは時の氏神

2010年10月11日 16時27分25秒 | 写真カメラ
カメラは時の氏神~新橋カメラ屋の見た昭和写真史  柳沢保正

この本は東京の新橋・銀座にあるウツキカメラの主人 宇津木發生さんへのインタビューを通じた昭和写真史です。
ウツキカメラ銀座店の近くの会社に以前私は勤務していたので、發生さんと話したことはないけれどよく同店でフィルムの現像・プリントを頼んだものです。

 ウツキカメラの名を最近聞かないし、新橋駅前ビルにあった店もなくなったなぁと新橋駅前から都バスに乗るとき思っていましたがバブルの崩壊とカメラのデジタル化で2005年6月30日に廃業していたことを同書で知りびっくりしました。

 私が知る限り昭和の時代は新橋に中古カメラ屋が数軒あったのに現在では新橋カメラも大庭商会もなくなり赤レンガ通りのファースト商会1軒だけになってしまったようです。

町のDPE屋さんがカメラのデジタル化で相次いで姿を消し、生き残っていても主力商品がフィルムの現像・プリントではなくデジカメ写真からのプリントやフォトブックである現状、
中古のフィルムカメラを扱う店も熱心なフィルムカメラ愛好家相手だけでは商売にならないのでしょう。
デジタルカメラの中古は技術の進歩が早すぎて中古価格の下落が激しく宇津木發生さんは手を出さなかったようです。

 他の老舗中古カメラ屋にも廃業する店が出ている現状、ウツキカメラ廃業はひとつの時代が終わったことを示す節目ではないかと感じました。
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