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ぶらぶら★アフリック

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マリ再訪(2)~「危機は過ぎ去ったか?」首都バマコが見せる表情

2014-04-01 07:30:40 | アフリカ紀行
(「マリ再訪(1)~思い出のサバイバル」はこちらをご覧ください。)

あれから8年、そして前回の訪問からは3年余ヶ月の時を経て、マリ、バマコに降り立った。

空港に着いてまず目に飛び込んで来たのは、以前からは想像もつかない空港の混沌であった。

当時、航空便もまばらだったバマコ・セヌー国際空港。いまやエプロンは軍用の輸送機やヘリコプターで溢れている。国連マリ安定化ミッション(MINUSMA)、そして仏軍サーバル作戦を支える航空機たちだ。




ターミナルビルに入ると、今度はデザートパターンの迷彩服に身を包んだ軍人たちが ごった返す。「ガオ行きは早く手続きを!」国連機のオペレーションも同時に行われているようだ。

イエローカード、体温センサー、セキュリティチェック、、、いずれも昔の古き良き、のんびりとしたアフリカの地方空港の佇まいはすでになかった。


空港をあとにして街中に入る。たくさんのバイクが走り、人を一杯にのせて膨らんだバスがところ狭しと町を埋める。市民の生活は一見、正常化を取り戻したかに見える。




しかし町のいたるところに見られる銃を構えた兵士。マリ国軍、そしてMINUSMAの部隊だ。あまりに平和だった昔のマリからは、想像もつかない光景が目につく。




「もう街はすっかり平静を取り戻した。バマコにはテロリストもクーデター勢力もいない。」

「農業はふるわなかった。食料をはじめ物価も高くなった。景気はよくない。でも平和がある。だから希望がある。」


バマコ市内をとうとうと流れるニジェール川。この大河を下って行くと、渦中のトンブクトゥ、ガオに辿りつく。そしてニジェールを通過し、ナイジェリアからギニア湾に注ぐ。人々の営みをよそに、母なるニジェール川はどっしりと、変わらぬ時を刻み続けている。


(つづく)

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